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コラム
2018/07/12

L-AcousticsのL-ISAイマーシブ・ハイパーリアル・サウンド・テクノロジーは、新しいSPYSCAPEスパイ・ミュージアムの秘密を暴露

Hiroyuki Tanabe
ブログ

2018年7月
L-ISAは、クリエイティブなサウンドデザインを使用して完璧に錯覚をさせ、ニューヨークの新しいアトラクションに来場者を秘密に案内します。

SPYSCAPEは、今年初めにマンハッタンでオープンしたスパイ活動に特化した現代的でインタラクティブな博物館です。スパイ対スパイのゲームのような多面性を持っています。L-AcousticsのL-ISAイマーシブ・ハイパーリアル・サウンド・テクノロジーを使用することで、幻想的な世界を現実のように体験することができます。ミッドタウンにある5574㎡の博物館の2つのL-ISAセットアップは異なる60台のL-Acousticsエンクロージャーで構成されています。 その2つのマルチチャンネル・セットアップ(その1つも38.1chサラウンド構成)では、ストーリーテリングとエンゲージメントを最大限に活用し、大規模な訪問者のグループにスパイ活動のスリルに浸っていただくことができます。

SPYSCAPEのSurveillance Challengeルームには、L-Acousticsのイマーシブ感を得やすい38.1 L-ISAシステムが使用されています
(写真提供者:Scott Frances)

ロンドンのオーディオディレクターのNick Ryanとテクニカル・サウンド・デザイナ/イマーシブ・ミキシング・エンジニアのDavey Williamsonは、SPYSCAPEクリエイティブディレクターのRoss Phillipsと密接に協力し、博物館のサウンドデザインを担当しました。
「空間を最大限に活用し、来場者にイマーシブオーディオ再生の無限の能力を秘めた、複雑で魅力的なカスタムスピーカーの配置を作りたかったのです」と、Williamson氏は説明しています。「オーディオとアーキテクチャの両方のコンセプトを融合し、一体化させるために、Adjaye Associatesと密接に協力してシステムを最初から最後まで設計しました。」

SPYSCAPEに入ると、来場者は世界最大のエレベーターに乗り込み、オーバヘッドとフルサラウンドで270°のオーディオ・ビデオの「ブリーフィング」を見ることができます。ナレーターの声は3Dのアトモスフェリック パッドとバックグラウンド・ミュージクに包まれた、コンピューターサウンドとテクスチャーで強調されています。

19.1 L-ISAハイパーリアル・イマーシブ・サウンド構成は、3台のX12コアキシャル・スピーカーと3台の小型の5XTからなっています。 左右のリアチャンネルはそれぞれ5XTのペアを使用しており、オーバヘッドのオーディオは5台の5XTスピーカーを使用しています。 システム全体は1台のSB18サブウーファーによって補強されています。それぞれの20チャンネルは、5台のLA4Xアンプリファイド・コントローラーを通じて独立したアンプ・チャンネルを持っています。システムは、地域の認定プロバイダーFirehouse Productionsからローカル・サポートを受けたウェールズ、スウォンジーに本拠を置くAtlas AV によって導入されました。ミュージアムは、L-Acousticsのニューヨーク・オフィスから徒歩圏内にあります。アプリケーション・エンジニアのJesse Stevensにとって、システムのサポートを提供するために便利な場所に位置しています。

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SPYSCAPEオーディオディレクターのNick Ryan(左)とテクニカル・サウンド・デザイナ/イマーシブ・ミキシング・エンジニアのDavey Williamson(右)はエレベーターのA/Vシステムの準備を行っています。

エレベーターのフィルムと音楽/サウンドデザインは、Territory Studioによって作成され、Logic Pro XとAvid ProToolsの両方を介して同期され、必要とされた300以上の個別トラックへフィードされています。DiGiGrid MGBは、Merging TechnologiesのHAPIオーディオインターフェイスを使用して、64のMADIチャンネルをソースとしてPyramixシステムに転送します。

「最初に、ロンドン、サマセット・ハウスにあるNick Ryanのスタジオでシステムのモデルを一週間かけて作成しました。」と、Williamson氏は説明しています。しかし、作曲やサウンド設計の後に、ミックスし、位置を決めて、L-ISAシステムを介して3Dでダイナミック・オブジェクトを移動させることができることは大きな利点でした。

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SPYSCAPEのSurveillance Challengeルーム(写真提供者:Scott Frances)

「L-ISA VSTプラグインとPyramixのオートメーション機能を64のトラックに使用してL-ISAプロセッサをコントロールしました。」と、Williamsonは続けて言いました。「MIDIクロックをLogicからPyramixとL-ISAコントローラーの両方へ転送して、コントローラーセッションのスナップショットが利用可能になり、Pyramixの同期を保つことができました。サウンドデザインにサポートされるビジュアルコンテンツが多いため、オーディオ・サウンドトラックで3D環境を作るという大切な作業が必要でした。」


Williamson氏によると、L-ISAの使用により、各スピーカーを正確に位置し、この複雑なサウンドスケープでオブジェクトベースミキシングを300以上のオーディオ・チャンネルに適用して、驚異的なイマーシブ感を達成することができました。「ミキシングパレットでスタティック/ダイナミックな特殊効果の両方を使用することで、イマーシブ感あふれる三面スクリーン レイアウトとの組み合わせで素敵な結果が得られました。」と説明します。詳細かつ効率的なオートメーション機能は、必要に応じてL-ISAコントローラー内のソースの位置を変更することができ、PyramixはL-ISAコントローラーと完璧に連携して動作したと言えます。

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SPYSCAPEは、スパイをテーマにした現代的でインタラクティブな博物館です(写真提供者:Scott Frances)

SPYSCAPEのもう1つのL-ISAスペースは、さらに大きなスケールでこの効果を大きくしています。Surveillance Challengeの360°の部屋は間違いなく博物館の目玉です。 監視の歴史が紹介される、直径約15mと高さ7m以上の円筒形をした大規模なギャラリーです。 そこで、38台のスピーカーと1台のサブウーファーが38.1システムを構成しています。システムは10台の5XTスピーカーを使用した3つのリングで構成されています。1つ目はグラウンドスタックされており、2つ目は壁の中間の高さに、3つ目は天井に配置されています。さらに8台の5XTは、来場者の頭の高さに向かって天井の小さなリングに設置されています。天井の中央に配置された2台のSB18サブシステムは、部屋全体に低周波数のカバをしています。10台のLA4Xは40の独立チャンネルを通じてシステム全体をドライブします。


「L-ISA LabsのSherif El Barbari、そしてGuillaume、Florent、Cédric、Sylvain、L-Acousticsチームの皆さんはこのプロジェクトを成功させる大切な手助けをしてくれました。一般の人にはすぐわからないかもしれませんが、音はSPYSCAPEの完全な成功の鍵を握る、必要不可欠な要素です。」

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