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コラム
2018/12/14

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 - L-ISA Hyperreal Sound Technologyで南半球で初のライブパフォーマンス

Clemence
ブログ
2018年12月

11月、アデレード交響楽団は、CineConcertsとWarner Bros. Consumer Productsと共同で、南オーストラリア州にあるAdelaide Entertainment Centerにおいて『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』のコンサートを開催しました。このコンサートでは、南半球で初めて L-Acoustics L-ISA Hyperreal Soundが採用され、オーケストラが全ての楽曲をライブで演奏しながら観客を魔法の世界へとさらに深くいざないました。

L-ISAは、ミュージック・フェスティバルからライブコンサートや企業イベントまで、オーストラリアで開催される様々なイベントで、10年以上にわたりL-Acousticsシステムを採用しているNovatechによって設置されました。クリエイティブにイベントの技術を熱心に研究し、早い段階で導入したNovatechは、ゲストとアーティストに感動できる体験を常に向上するように努めていて、何年にもわたって新しい技術に大きな投資をしてきました。

L-ISAがリリースされたとき、Novatechはオーストラリアでその革新的な技術を使用する機会を探しはじめました。熟慮の結果、その長年のパートナーのうちの1人であるアデレード交響楽団 (ASO) にフォーカスすることにしました。ASOは音楽の世界に多くの貢献をして、高い評価を得ています。そのエンターテイメント性はL-ISAのアプリケーションとして完全にマッチしており、この選択はごくごく自然と思われました。

「L-Acousticsのスピーカーを多く所有していることもあり、L-ISAを紹介されたときはワクワクしました。それをオーストラリアのライブパフォーマンスで絶対に使用してみたいと思いました」と、NovatechのプロダクションマネージャーのJames Sacca氏は説明します。「南半球で初めて使うにあたって、アデレード交響楽団との協力が最適なのではないかと思いました。L-Acousticsはこの技術的に複雑なイベントを計画していた私たちに対して、相変わらず協力的でプロフェッショナルな対応をしてくれました」

L-ISAのセットアップは126の入力チャンネルと96のL-ISAオブジェクトで構成され、L-ISA Wideデザイン・ソリューションを使用しました。音源の分離と位置特定のために、パフォーマンス・ゾーンの上にL-Acoustics Kara 12台によるハング7つ (合計84台) が一定の間隔で配置されました。Kiva II 12台のハング2つが拡張システムとなり、SB28 4台による2つのサブウーハーアレイがエンドファイアー構成で中央にフライングされました。

 12台のL-Acoustics Karaによる7つのハング (合計84台) が一定の間隔で配置されました、12台のKiva IIの2つのハングが拡張システムとなり、4台のSB28による2つのサブウーハーアレイがフライングされました

 12台のL-Acoustics Karaによる7つのハング (合計84台) が一定の間隔で配置され、12台のKiva IIの2つのハングが拡張システムとなり、4台のSB28による2つのサブウーハーアレイがフライングされました

モニターシステムはX15 HiQキャビネット10台とX8キャビネット8台で構成されました。システムコントロールは、FOHにあるDiGiCo SD10ミキシングコンソールで行われ、モニタリングは、3つのOptocoreオプティカル ループを使用して接続されたAVID S6Lを介して行われました。

ショーをミックスしたCharles Gagnon氏は、SD10からバスされた入力チャンネルに基づいた静的情報 (オブジェクトパンニング、ソース幅、奥行など) のサウンドスケープを作成してプロセッサに送るためにL-ISAコントローラソフトウェアを使ってサウンドスケープを調整しました。

 サウンドスケープを作成してプロセッサに送るためにL-ISAコントローラソフトウェアを使ってサウンドスケープを調整しました

「私は昔からいわゆるサラウンドサウンドとイマーシブオーディオの大ファンです」と、Gagnon氏は言います。「たくさんのレコーディングとブロードキャストを従来の5.0/5.1サラウンドでやってきました。そして2000年代初頭から実験的なイマーシブオーディオプロジェクトに取り組みました。処理能力とアルゴリズムの進歩により、オブジェクトベースのシステムは実用的になりました。そのため、競争の激しいライブサウンド市場でこれらのシステムが登場したことには驚いていませんが、興味を持っています」

Gagnon氏は、L-ISAコントローラソフトウェアが直感的でわかりやすく設計されたGUIを持っていることから、サウンドスケープを簡単にすばやく調整できました。「特に会話の明瞭度と位置特定、そしてサウンドステージの全体的な明瞭度と一貫性に満足しました。素晴らしい体験であったし、またぜひ使用したいと思います」

 Gagnon氏はFOHでミキシングエンジニアを務めました

「聴衆の多い少ないを問わず、Novatechは楽団の音楽を観客に伝えるために多大な技術サポートを提供してくれています」と、Adelaide Symphony OrchestraのCEO、Vince Ciccarello氏は述べています。「アーティストを観客とより忠実に繋ぐことと、NovatechとL-Acousticsとのこのコラボレーションの一部になることを誇りに思い、新しいL-ISA技術を学ぶことに楽しみにしていました」

「L-ISAテクノロジーを展開するにあたり、私たちと同様に意欲的に革新を行い、創造的なビジョンを持った世界中の信頼できるパートナーに目を向けています」と、L-Acousticsオセアニア地域セールスマネージャー、Tim McCall氏は締めくくりました。「Novatechは、経験が長く、ショーに少しでも良い結果をもたらすために、常に最新の技術を採用してきました。この情熱と豊富な経験を、フル・シンフォニー・オーケストラとL-ISA Hyperreal Soundと組み合わせることで、オーストラリアの観客に初めて、自然で印象的な体験を提供することができました。アデレードの名は間違いなく歴史に残るでしょう!」

 この情熱と豊富な経験を、フル・シンフォニー・オーケストラとL-ISA Hyperreal Soundと組み合わせることで、オーストラリアの観客に初めて、自然で印象的な体験を提供することができました

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