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コラム
2019/09/05

レディー・ガガ、L-ISAテクノロジーによるラスベガスのレジデントショーを演奏

Clemence
ブログ
2019年8月
『エニグマ』と『ジャズ&ピアノ』の2部で構成された レジデントショーを観ることができた、ラッキーなファンにイマーシブなオーディオ・エクスペリエンスを提供します

グラミー賞を9回、ブリット賞を3回受賞し、さらに2018年の『アリー/ スター誕生』のテーマソング『シャロウ』でアカデミー賞とゴールデングローブ賞を受賞したレディー・ガガは多方面で活躍するスーパースターエンターテイナーです。彼女ほど創造性と疲れ知らずでパフォーマンスを続ける現代ミュージック・アーティストは他にいません。昨年の年末から2年をかけて、 L-AcousticsのL-ISA Hyperreal Soundテクノロジー使って、ラスベガスの Park MGMのPark Theatreでレジデントショーを開始したことは、おそらくだれも驚かないでしょう。

『エニグマ』は、大絶賛を受け18回も完売したパフォーマンスです。彼女は『ポーカーフェイス』、『パパラッチ』、『ボーン・ディス・ウェイ』など、2時間かけてダンスクラブの定番を、5200人のファンの前で目の玉が飛び出すほどの、奇抜なショーを繰り広げました。タイトな5人のバンドと12人のダンサーをバックに、レディー・ガガはショー中に休むことなく、Park Theaterの41mの幅広いステージを独占し、観客の上を飛んだりしています。

もう1つのショー『ジャズ&ピアノ』は、弦楽器を入れたフルビッグバンドとアーティストによるクラッシック ラスベガススタイルの華麗な演出です。歌姫のポップソングのピアノとボーカルによるアレンジメント、そして『Luck Be a Lady』、『Fly Me to the Moon』、『The Lady Is a Tramp』などのグレイト・アメリカン・ソングブックの定番曲のオーケストラバージョンが交互に演奏される『ジャズ&ピアノ』は、レディー・ガガの感受性、ユーモア、才能、ショーマンシップをまさに輝かせました。

2つのショーはデザインと制作の点でほとんど共通点はありませんが、サウンドテクノロジーだけは変わりません。それは、L-ISAがあらゆる音楽のジャンルに対応する能力があることを証明しています。L-ISAの構成は、Kシリーズのロングスローエンクロージャで構成されています。12台のK2による3つの中央アレイの両側に13台のKaraエンクロージャーによる2つのアレイが隣接します。12台のK2によるアウトフィルアレイが2つのKaraハングの間に配置されて、左右の座席エリアに対応しています。プロセニアムリグは、6台のエンクロージャーからなる2つのカーディオイドハングで中央にフライングされた12台のKS28サブウーハーによって完成されます。また、システムはステージリップの下に直線に水平配置された10台のSB28によってさらに強化されます。

 12台のK2による3つの中央アレイの両側に13台のKaraエンクロージャーによる2つのアレイが隣接します。12台のK2によるアウトフィルアレイが2つのKaraハングの間に配置されて、左右の座席エリアに対応しています。

フロントフィルは、12台のX8と2台のX12ショートスローエンクロージャーによって提供され、特別なサイドオーディエンスエリアは2本のミディアムスローSyvaと1台のSyva Lowによってカバーされます。さらに20台のX8および18台のX12が会場全体に配置され、360°のサラウンドオーディオを提供します。上下感は、メイン座席上のLCRで構成されたアレイと、LCR信号の組み合わせに供給される後部最上階のバルコニーの5つのゾーンに分割された22台のARCS WiFoミディアムスロー・エンクロージャーによって実現されます。すべてのシステムは、24台のLA12X、12台のLA8、および12台のLA4Xアンプリファイド・コントローラーによってドライブされます。

FOHでは、DiGiCo SD7コンソールを直感的なL-ISAコントローラーソフトウェアとインターフェイスで接続し、L-ISAプロセッサーによるオブジェクトベースのミキシングと空間化を可能にします。

 FOHのDiGiCo SD7とL-ISAコントローラーの画面(左)

レディー・ガガのショーにL-ISAテクノロジーを使用することは、FOHエンジニアのPaul Ramsay氏が昨年3月に初めてL-ISAテクノロジーを体験したときに考え始めました。Ramsay氏はその後L-AcousticsのDavid Brooks氏をプロダクションマネージャーのChris Vineyard氏とデジタルオーディオプログラマー兼プレイバックエンジニアを務めているAndré Bowman氏に紹介しました。両者はカリフォルニア州ウェストレイクビレッジのL-ISAスタジオへデモを聴きに行きました。彼らはそこで聴いたものに非常に感銘を受け、音楽監督のMichael Beardon氏を説得し、その後Vineyard氏とBeardon氏はL-ISAを使用するアイデアをレディー・ガガに相談し、OKをもらいました。

Park Theaterには、Solotechによって納入された32台のK2、多数のKara、サブウーハー、そしてアンプリファイド・コントローラーで構成されるKシリーズの常設システムが設置されています。Solotechは再びガガのショーに必要な追加のエンクロージャーを提供し、FOHコントロールパッケージはEighth Day Soundによって提供しました。

L-Acoustics Touring-USA&CanadaのアプリケーションヘッドであるMarcus Ross氏は、レディー・ガガとそのプロダクションチームをたたえています。「レディー・ガガのショーはとても幅広く、没入感があるサウンドです」と言います。「彼女のFOHエンジニアであるPaul Ramsay氏は、ミックスプロセスの早い段階でパノラマの設定に時間をじっくりと費やしました。その結果は見事なものです。」

Ross氏は、『エニグマ』と『ジャズ&ピアノ』の両方で L-ISA 最大の96個のオブジェクトを利用しており、FOH DiGiCo SD7に接続されたI/Oパスが3ケタあることを指摘しました。『エニグマ』では、ドラム、ベース、キーボード、2本のギターの5ピースバンドだけがステージにいて、マルチトラックも使用しますが、最終的にライブ中心のミックスになります。「Ramsay氏はライブ楽器を最大限に活用し、L-ISA Controllerのスナップショットをタイムラインオートメーションとともに自由に使用して、オブジェクト、幅、パンニング、深み、すべてのパラメーターを制御します。」とRoss氏は語ります。「彼はシステムから本当に素晴らしいギタートーンを引き出すこともできました。」

そして、『エニグマ』は最後までエキサイティングな時間でした。「レディー・ガガは会場全体を利用しています。ショルダーキーボードを演奏しながら、天井から降りてくる圧巻の登場シーンのあと、巨大な機械ロボットの上に乗ったり、丸いジャイロスコープのようなプラットフォームで観客の上に浮かんだりしています。彼女の声は常にミックスの前面と中央に保たれる一方、他のサウンド・オブジェクトは常に深いイマーション感を与えルーム全体を動き回っています。」

『Jazz&Piano』の場合、システムはそのままですが、駆動方法が少し異なります。「L-ISAテクノロジーにより、低音域プロファイルを簡単に変更して音楽ジャンルに合わせて、スムーズに対応します。低音域プロファイルを下げることで、インパクトを和らげてアコースティック楽器やジャンルにより適したものにすることができます。」とRoss氏は説明します。「特にジャズのレパートリーでは、L-ISAが提供する明瞭度により、レディー・ガガの表現力豊かなボーカルのあらゆるニュアンスが完全に明確で親密になります。そして、ポップショーのアンコールで演奏された『シャロウ』にも同じことが言えます。それは、ルームにいるすべての人にとってユニークなエクスペリエンスになります。」

 『Enigma』は、天井から降りてくる レディー・ガガで始まります

特に『エニグマ』は、聴衆とマスコミから寄せられたレビューはどちらも非常によい評価でした。『バラエティ』誌によると、「彼女と『Born This Way』はどちらもラスベガスのために生まれ、スーパースターのレジデントの水準をさらに高めるためにも生まれてきました。」 『ローリング・ストーン』誌によると、「最初は、今まで見てきたレディー・ガガのショーかと思ったら、彼女を完全に新しいレベルに持ち上げるショーでした。」

「レディー・ガガは間違いなく、現在世界で最も創造的で影響力のあるポップアーティストの1人です。」とL-AcousticsのCEO、Laurent Vaissié氏は加えて述べます。「優れたクリエイティブチームと制作チームによってサポートされた、このダブルレジデンシーに対する野心的な展望は、L-ISAテクノロジーに完全に合致していました。チームの一員になって、SolotechとMGMとともに、Park Theater の観客にポップショーとジャズショーの両方で非常にパワフルでエモーショナルな体験を提供できたことを誇りに思っています。L-ISAがこれらの並外れた作品の一部になったことを嬉しく思います。」

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