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コラム
2019/10/11

L-Acousticsは、ヴァンパイア・ウィークエンドのツアーで毎晩オーディエンスを引き付ける

Clemence
ブログ
 ヴァンパイア・ウィークエンドは新アルバム『ファザー・オブ・ザ・ブライド』のサポートに北米ツアーを行いました

2019年9月

L-Acousticsは、ヴァンパイア・ウィークエンドのツアーで毎晩オーディエンスを引き付ける

おそらく過去10年間で最も影響力のあるインディーズバンドの一つ、「ヴァンパイア・ウィークエンド」は現在、ローリングストーンによって「モダンのカリフォルニアポップ傑作」と見られている 4枚目のスタジオアルバム『Father of the Bride』を盛り上げるために、北米ツアーを行っています。バンドが前のレコードアルバム、『モダン・ヴァンパイアズ・オブ・ザ・シティ』をリリースした過去6年の間で多くのことが変わりましたが、一つだけ変わっていないことがあります。それは、グループが L-AcousticsスピーカーをツアーPAで継続的に使用しているということです。

ヴァンパイア・ウィークエンドのFOHエンジニアを10年以上務めてきたニール・ヒール氏は、フランスのメーカーのファンになって久しいです。「L-Acousticsは非常に優れたシステムであり、一貫したサウンドを提供するK1、K2、Karaのスケーラビリティが素晴らしく、それらがシームレスに連携するのが大好きです。」と熱心に語ります。「このツアーで主にK2メインとKaraのアウトフィルを使用しており、濁ることなくアレイがの周波数的に低くなるというのも大好きです。サブなしでショーはほとんどできますが、間違いなくより強いパンチを与えるのにいいですね。」

現在の北米のツアーでは、SolotechのFOHシステムエンジニア、ベン・マローン氏は、ほとんどの会場のシステムは、各側18台のK2によるL-Rアレイと、各側に隣接する12台のKaraによるアウトフィル・アレイで構成されていると説明します。追加の6台のKaraをフロントフィルのためにステージリップ全体に展開し、4台のARCS IIがフロント近くにアウトフィルを提供します。12台のKS28サブウーハーがローエンドを補強し、システム全体が24台のLA12Xと6台のLA8アンプリファイド・コントローラーによって駆動されます。

 シカゴにあるハンティントン・バンク・パビリオンでは、各側に16台のK2によるメインシステムと、16台のKaraによるアウトフィルアレイが配置されました

各ショーのセットで L-Acoustics Soundvisionソフトウェアを毎回使用しているマローン氏は、初めてオートソルバーツールを活用し、素晴らしい結果を得ました。「特にAutosplayツールは素晴らしいです」と述べます。「ユーザーが計算上だけで、さまざまな角度を試して見ることができるということは、実際にツールへの信用を大いに強化します。ユーザーの試行錯誤よりもはるかに高速に適切なシステムを設計することができるので、それを使用してから自分で少し角度を調整します。FIRフィルターツールも使用することもありますが、結局ショーごとにこれらの設定をLA Network Managerに反映されるかどうかについては、自分で決めます。私の経験では、Soundvisionは非常に正確です。また、リグの展開を考えないといけないのですが、表示されている情報が信頼できることは朝の仕事の作業速度を高めます。」

マローン氏は、9月上旬にボストンのアガニス・アリーナとニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われた2回の売り切れとなった特別公演で、Soundvisionのスピードと精度にとても助けられたと述べています。「これらのショーは両方ともラウンドで行われましたが、従来の中央ステージではありませんでした。従来のアリーナショーのエンド・ステージ構成を保ちながら、360°のショーを提供しました。」

これらのショーのために、Solotechのクルーメンバーはツアーリングのリグを再構成し、K2を16台のエンクロージャーによる2つのサイドハングとして採用しました。これらのシステムは、12台のK1の下に6台のK2によるメインL-Rハングと、360°で後部座席エリアをカバーする追加の12台のKaraによる2つのアレイで強化されました。サブウーハーは、ステージ下の各側に2行3列によるエンドファイア構成で配置され、奥のペアは、メインシステムの着陸地点より十分に離れてダウンステージに配置されました。

 ヴァンパイア・ウィークエンドは、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで演奏しました
Ⓒ Austin Tompkins

FOHミックスポジションに関しては、ヒール氏は、ニアフィールドモニタリング用にコンパクトなセルフパワードL-Acoustics 108Pのペアを備えたDiGiCo SD5コンソールでほとんどの時間を過ごしていますが、過去のツアー以来、バンドの制作からの要望が高まっていることもあり、リグが提供してくれるサウンドに非常に満足しています。

「新しいアルバムで、バンドのラインナップとインプットは初期の頃から大きく成長しました。」とヒール氏は回想して語ります。「最初のとき、彼らは24の入力だけの 4ピース バンドでした。今回のツアーは、7ピースのバンドになり、エフェクトなどを使ったショーの入力は120前後あります。私が読んだすべてのレビューは、ラインナップ変更後のバンドのサウンドがエキサイティングでパワフル、それがいかに良いかについて非常に肯定的なコメントばかりです。現時点での彼らは今素晴らしく大きく、SD5とK2の組み合わせで得られる明瞭度はすべての入力で理想のセパレーションを得ることを可能にします。ミックス内ですべてのエレメントを必要な位置に配置することができますので、何か隠れているように聴こえることはありません。私は当初、非常に多くの入力がどのように機能するかを心配していましたが、実際には非常に簡単でした。Karaのフロントフィルからルームの奥にあるK2のスローまで、全システムで毎晩得られた忠実度とカバレッジは素晴らしかったです。」

 Vampire Weekend 2019年ツアーのオーディオチーム(左から右へ):プロダクション・チーム・マネージャのフレッド・カンティン氏、モニターエンジニアのマット・アンドレ―ド氏、FOHエンジニアのニール・ヒール氏、モニター技術者兼SL PA技術者のジャスティン・スティプルマン氏、FOHシステムエンジニアのベン・マローン氏、Solotech SR PA技術者兼ステージ・オーディオ技術者のニッキー・ベルナ氏

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