sb18la
東京都にある、株式会社オルフェウスレコーズ様にL-Acoustics ARCS WiFo/SB18mシステムを導入いただきました。オルフェウスレコーズ様は、音響レンタル業務と併せてリハーサルスタジオ・レコーディングスタジオ・ライブハウスを経営されています。

この度は可動システムとして、L-Acoustics ARCS Focus×6台、SB18m×4台、LA8jp×2台が納入されました。基本構成をARCS Focus/SB18m「3/2対向システム」としていますが、DSP内蔵4chアンプ「LA8jp」2台により、「1/1対向ポールマウントシステム」構成を2セット組むことができ、同時に2現場で運用が出来ると好評です。

初お披露目となったオルフェウスレコーズ様主催「大江戸轟音LIVE 2days」(江戸川区総合文化センター)、そして毎年ゴールデンウィーク2日間に渡り、開催されているアマチュアバンドの祭典「KibaStock」(江東区木場公園内屋外ステージ)にお邪魔いたしました。

それぞれの現場で、グラウンドスタックのARCS Focus/SB18m 3/2対向システムを2台の「LA8jp」でドライブしており、同時にコントロールソフトウェア「LA Network Manager」を使用してFOH側PCでLA8jpをモニター&リモートコントロールをしていました。
  KibaStock ARCS FOCUS + SB18m
出演された皆様の素晴らしいパフォーマンスはもちろん、ARCS WiFoならではの驚くべき明瞭度の高さと確かなL-Acousticsサウンドは、会場の全ての人々を魅了していました。
イベント終了後、音響担当された渡久地様、葛西様、白澤様にARCS WiFoシステムの感想とお話を伺わせていただきました。

<KibaStock音響ご担当 渡久地様>
毎年GWに2日間開催されているアマチュアバンドの祭典、KIBA Stockで今回初めてARCS WiFoシステムを使用しました。今までは当社オリジナル3Wayスピーカーを大量にスタックしていましたが、コンパクトになりセッティングが大幅に楽になりました。コンパクトなのに、横に広いオーディエンスエリアにも対応し、見切れも解消されました。
  KibaStock ステージ
距離が離れても、全ての帯域でツーミックスのバランスにかなり近い感じで聴けるのが驚きでした。またそんなにパワーを入れていなくても明瞭度が高いので、スピーカーの近くにいるオーディエンスの耳に負担を与える事がないのが良かったです。今までのスピーカーと違い、コンパクトなので少し心配していたのですが、今回使用してみて改めてその良さがわかりました。今回はアナログコンソールを使用しましたが、LA8jpはAES入力を装備しているので、デジタル卓及びデジタル伝送の運用をすることでますますこのスピーカーの能力が発揮できるのだろうと思いました。   KibaStock L-R システムをドライブしたLA8jp
<インタビュー 葛西様、白澤様>
Bestec Audio(以降BA)
:L-Acoustics ARCS WiFo導入に至った経緯を教えて下さい。
葛西様:オリジナル3Wayスピーカーシステムに代わる可動システムとして、ホールの大型会場や小規模会場でも高い明瞭度と音圧を提供可能で、規模に合わせて柔軟に対応可能なスピーカーシステムを探していました。
以前L-Acoustics ARCSシステムを使った事があり、音質の良さ、音の飛びの良さ、設置の容易さを実感していてL-Acousticsに良い印象を持っていました。他社製スピーカーも色々試しましたが、屋外現場での電源確保の容易さ、キャビネットを縦置き・横置きのどちらでも位相干渉を起こす事無く軽量で設置しやすく、何よりコストパフォーマンスの高さが決め手となりました。

 

大江戸轟音LIVE   BA:ARCS WiFoの音質について感想はいかがですか?
葛西様:「最高です!」
音の粒が細かく、映像に例えるなら解像度が非常に高く、FOHでPAしていても音が目の前で鳴っている様な感覚、そしてハウリングが起こる事無くEQいらずの音質の高さが素晴らしいです。今回はLAアンプ内蔵DSPにてARCS WiFo用プリセットを呼び出したのみで、会場固有の気になる周波数を多少切るだけ、卓では全くイコライジングする必要がありませんでした。また調整に時間を掛ける必要が無くなったので、チューニング時間も大幅に短縮する事が出来る様になりました。

BA:設置方法について感想はいかがですか?
白澤様:いままではオリジナルスピーカシステムを設置するのに片側3本、合計6本のラッシングベルトで固定する必要があり、またチューニング中にスピーカー角度の微調整が難しく、設置に時間が掛かっていました。その点、ARCS WiFoはキャビネットと一体化された金具により簡単にスピーカー同士を連結・設置する事が出来るので、設置時間がいままでの約半分くらいに短縮可能となりました。また少ない人数で設置出来るので、現場の人員を減らせるメリットが大きいです。
横置き(垂直アレー)で組む事が多いですが、ARCS Focusの指向性は15°×90°なので、イントレ組んだ時に縦置き(水平アレー)も試してみたいと思っています。

BA:コントロールソフトウェア「LA Network Manager」の使用感はいかがですか?
葛西様:LAアンプのモニターしながら、EQ、GAIN、Delay等をキャビネットごとに細かく調整出来るので大変便利です。中でもLAアンプのMUTEをチャンネル毎にLA Network Managerで操作出来るので重宝しています。
大江戸轟音LIVE ステージ   いままではアンプ側まで行ってMUTE操作していましたが、その必要が無くなり確認作業等が容易になり作業効率も向上し助かっています。



新たにL-Acousticsユーザーとなられた株式会社オルフェウスレコーズ様は、レンタル業務を行っております。ご興味のある方は、是非ご連絡をしてみてください。

連絡先:ORPHEUS SOUND PA RENTAL OPERATION
〒134-0015 東京都江戸川区西瑞江5-8-9 TEL:03-5674-7800

インタビュー御協力:株式会社 音響商会様