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コラム
2020/07/22

シエラリンダハイスクールは、新しいL-Acoustics Aシリーズシステムで「A」を取得

Hiroyuki Tanabe
ブログ
2020年6月
Clearwing Systems Integrationは、トレソン・ユニオン・ハイスクール・ディストリクト(Tolleson Union High School District)の新しいパフォーミングアーツセンターにコンパクトな、定曲率アレイを設置しました

アリゾナ州フェニックス西部にあるシエラリンダ高校(SLHS)が再開したら、生徒は約3,000㎡ある新しいパフォーミングアーツセンターに足を踏み入れることになります。バンド、コーラスからダンス、演劇まで、SLHSすべてのビジュアルと舞台芸術プログラムのホームステージとなります。すべての新しい教育およびエンターテイメントスペースと同じように音響設備も最先端のものにするため、Clearwing Systems Integrationのチームは、584席の会場に初のL-Acoustics Aシリーズスピーカーシステムの選定と設置を行いました。

シエラリンダ高校は、新しい2つの講堂のひとつで、トレソン・ユニオン・ハイスクール・ディストリクトに、テンピに本社を置く建築家ADM GroupとClearwingが協力し建築されました。もう一つは、建築中のウェスト・ポイント高校であり、こちらもAシリーズ・スピーカーによるシステムデザインが採用されます。

シエラリンダ高校パフォーミングアーツセンターの最終的なシステムデザインは、Clearwing Systemsのプログラマーであるアーロン・フリスビー(Aaron Frisbie)氏とデザイナーのライアン・ピーヴィ(Ryan Peavey)氏がSoundvisionでモデリングを行い、一つのバンパーにフライングされた2台のL-Acoustics KS21サブウーハー、1台のA15 Focusと2台のA15 Wideで構成されるL-Rアレイになりました。前列中央の座席をカバーするために、7台のコンパクトな同軸5XTスピーカーをステージ前面の開口部に埋め込まれました。FOHの近くに設置されたフルサイズのMiddle Atlantic機器ラックに収納された4台のLA4Xアンプリファイド・コントローラーが、システム全体のプロセッシングとドライブを行います。

Clearwing Systems Integrationデザインエンジニアのジル・マウラー(Jill Maurer)氏によれば、建築家はシエラリンダの要望を満たすために、プロセニアムの開口部やフレームの意匠を損なわずに完全なカバレッジを提供したいと考えていました。「当初の設計上の課題の1つは、ADM Groupがサイトラインを損なうセンターハングを望んでいなかったため、左右のアレイだけでカバーしないといけないことでした。」と彼女は述べます。「パワフルながらもコンパクトなL-Acoustics Aシリーズの登場により、キャットウォークからステージを照らす照明の邪魔にならないよう、スピーカーをプロセニウムから遠ざけ、アレイを十分な高さで広く配置することができました。」


「通常、このサイズの会場では可変曲率のラインアレイが必要なのです。定曲率システムでは必要な一貫したSPLのカバレッジを提供することはできないからです。」と、フリスビー氏は説明します。「しかし、新しいAシリーズの調整可能なL-Finのおかげで、90°非対称設定を用いて壁からの高域の反射を減らし、さらに上層のエンクロージャを70°対称設定にし、会場の後部に音響エネルギーを集中させることができました。A15の変更可能な水平指向性により、この構成が可能になり、会場全体で均等かつ一貫したカバレッジを提供することができました。

会場が持っていたもう一つの課題は、サブウーハーの配置でした。「スペースが限られていたので、アレイと一緒にサブウーハーを吊り下げることが唯一の選択肢でした。」と、Clearwing Systems Integration, Westのゼネラルマネージャーであるニック・ドレスラー(Nick Dressler)氏は述べています。「通常、サブウーハーを吊り下げる際には、メインPAのSPLに合わせてエンクロージャを増やす必要がありますが、この場合、A15はすでに41Hzまでの周波数特性を持っており、KS21サブウーハーと組み合わせることで、29Hzまでの低域拡張を達成することができます。KS21は、最大138dBのSPLで、スリムでフライング可能なフォームファクターにも関わらず、市場に出回っているほとんどの18インチデュアルサブウーハーと肩を並べる性能を持っています。」

システムチェックとトレーニングは、学校が春休みになる直前の2月下旬に行われましたが、自治体が学生はパンデミックのために自宅で待機する必要があると発表したので、システムはイベントが開催される秋まで待たなければなりません。にもかかわらず、学校とClearwingは、音響、映像、照明、舞台幕、電動リギングなど、すべてのプロダクションの要素を設備し、プロジェクトを完成させ成功させることを止めませんでした。

「L-Acousticsは、新しいAシリーズとKS21の開発で本当に素晴らしい仕事をしてくれました。」とフリスビー氏は付け加えます。「それらの品質、使いやすさ、軽量と低手頃な価格は、L-Acousticsが高く評価されているパワー、明瞭度、音響特性を損なうことなく、他に類を見ないものになっています。シエラリンダ高校の5XTコアキシャルは、A15アレイと完全にマッチして、メインアレイとフロントフィルの間で違和感は全くありません。AシリーズはK2と同じ調整可能なパンフレックス技術を採用しているため、大型のL-Acousticsラインアレイシステムに共通する低域の拡張性とコントロール性を備えたデザインをクライアントに提供することができました。A15、KS21、5XTの組み合わせにより、会場のすべての座席で最適なリスニング体験が可能になりますので、皆がプロジェクトの成果に満足しています。」

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