TOP > ブログ > Jason Isbell & The 400 UnitがL-Acousticsを使ってThe Cavernsから飛び立つ
2021/01/19

Jason Isbell & The 400 UnitがL-Acousticsを使ってThe Cavernsから飛び立つ

Hiroyuki Tanabe
ブログ
Jason Isbell & The 400 UnitはThe Cavernsの会場にて4日間にわたる コンサートシリーズを行いました(ⒸErika Goldring)

2020年11月

Sound Imageは、4日間のソーシャルディスタンスを保つために「ポッド」を使用したコンサートシリーズで、K1 / K2リグを導入しました

エミー賞を受賞したPBSテレビシリーズBluegrass Undergroundの本拠地であるThe Cavernsは、テネシー州ペラムバレーのカンバーランド高原のふもとにある自然にできた地下円形劇場です。音楽界で最も人気を集めているアーティストのパフォーマンスを主催してきたそのBig Mouth Caveでは、毎年5万人以上の来場者が自然の音響と異世界のような美しさを備えたユニークな環境でコンサートを体験しています。  

しかし、2020年の他のすべての音楽会場と同様に、この先史時代の場所でさえ、現在のパンデミックのために、おとなしくしていなければなりませんでした。しかし、ジェイソン・イズベルとThe 400 Unitは、カリフォルニア州エスコンディードに拠点を置くサウンド・イメージ社が導入したL-Acoustics K1/K2システムを使って、洞窟の上の敷地で4夜にわたって野外ショーを行うという、COVID-19に準拠した新しい『Above Ground Concert Series』を開始しました。

10年前からSound ImageはThe Cavernsの主要なオーディオ・プロバイダーになっており、10月8日から11日まで開催された、4回グラミー賞を受賞したアーティストのショーのために、Caverns AmphitheaterにSRシステムを導入しました。

大規模集会のためのCDCと州のガイダンスに沿って、観客は2人、4人、または6人の家族や友人のためのセクション事に切り離し、お互いから少なくとも1.80mとステージから4.5mのソーシャルディスタンスを置いた「ポッド」からライブを楽しみました。

Jason Isbell & The 400 UnitはThe Cavernsの会場にて4日間にわたる コンサートシリーズを行いました(ⒸErika Goldring)

Sound Imageのシステム技術者であるクリス・ディモンブラン(Chris Demonbreun)氏によると、メインPAは、4台のL-Acoustics K1の下に5台のK2を組み合わせた L-Rアレイが吊られており、ステージ上に2台のKudoがフロントフィルとして設置されました。メインアレイでカバーされていない、いくつかのオーディエンス ポッドに対処するために、更に2台のグラウンドスタックK2がステージの右側に設置されました。それぞれが縦置きのカーディオイド構成で設置された3台のSB28サブウーハーの4つのグループは、「低域の回り込みをステージから減らし、ディレイ・ステアリングを行うことで、リスニングエリア全体でスムーズなローエンドのカバレッジを維持しました。」とディモンブラン氏は説明します。システム全体は、ステージの下に配置された、AESとアナログフォールバックを備えた15台のLA8アンプリファイド・コントローラーによってドライブされ、L-Acoustics P1プロセッサーでFOHから、システムのプロセッシングとコントロールを行いました。

メインPAは、4台のL-Acoustics K1エンクロージャーの下に5台のK2を組み合わせた L-R アレイで構成されました。低域はカーディオイド構成で配置されたSB28でした。

ディモンブラン氏は、The Cavernsの制作マネージャーであるダニー・ポーランド(Danny Poland)氏が、最終的にL-Acousticsを使用する決定をしたと指摘します。「私の意見では、このメーカーで間違えることはないと思います。」と彼は同意します。「毎晩約750人が、幅60m、奥行き121mの丘の中腹の座席に散らばっていましたが、K1 / K2であれば完全なオーディエンス・カバレッジと、素晴らしいサウンドが得られることをポーランド氏は分かっていました。」

バンドのFOHエンジニアであるケイン・ホグセッド(Cain Hogsed)氏は同意します。「ツアーでは既存の会場やローカルPAを使うのが一般的ですが、L-Acousticsはよく目にするシステムの一つで、いつも感謝しています。過去にK2とV-DOSCリグでミキシングを楽しんだことがあるので、今回のショーでK2を使用すると聞いた時は、十分なカバレッジと明瞭さが得られると確信していました。」

ホグセッド氏は、4回のショーすべてが屋外で行われたため、気象条件は常に潜在的な課題となっていたと述べています。「風雨に対処しなければならなかったので、毎晩違った経験をしました」と彼は説明します。「2回目と3回目のショーでは、システム技術者のディモンブランさんがコンソールの上にプラスチックシートをかざしている間、私は実際に防水シートの下でミキシングしていました。天候は非常に不安定でしたが、ありがたいことにL-Acoustics PAは一貫してバランスが取れていました。」

ディモンブラン氏は、ホグセッド氏の「毎晩のキラーミックス」以外に、Soundvisionのリソースがシステムの成功に大きな影響を与えたとしています。「このシステムは、AutofilterやAutoclimateなどの新しいL-Acousticsオートソルバーツールを使用したおかげで、他の競合PAよりも優れていたと思います。」と彼は説明します。「それらは前列席に座っている人々が高音域で耳が破壊されることを防ぎながらも、後方席にいる人たちがクリアでフルレンジの素晴らしいオーディオを楽しめることを可能にしました。前から後ろまで偏差を4dB以内に抑えることができて、どこでもほぼ同じ音が出ていましたが、これはL-Acousticsでは簡単に行えることです。」

The Cavernsのゼネラルマネージャーであるジョー・ラージオ(Joe Lurgio)氏も、その結果に感銘を受けました。「舞台裏と観客の両方にいるアーティストチームから、特に新しい会場では、オーディオに圧倒されたと繰り返し言われました。」と述べています。「ドレスリハーサルをしなかったので、リグのサイズを小さくしたのではないかと心配しましたが、会場のどこからでも素晴らしいサウンドになっていました。アンフィシアターは自然なボウル型で、誰にでも音が届くようになっていて、Sound Imageはこれらのショーに適したラウドスピーカーのセットアップを提供してくれました。これらのイベントを行うことが待ちきれません。」

『Nashville Scene』誌はまた、最終公演に関する記事でオーディオを高く評価しました。「日曜日はイズベルの声は滑らかで自然で、聴く事に苦労をする必要はありませんでした。屋外スペースでは、すべてがくっきりと凝縮されたように聴こえました。それは決して小さな偉業ではありませんでした!」

パンデミックのために現在閉鎖されている音楽会場を支援するために、チケット1枚ずつの売り上げから1ドルがNIVA(全米独立会場協会)に寄付されました。

 新しいThe Cavernsアンフィシアター

関連記事