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2021/03/10

L-Acousticsは、Le VIPのさまざまな音楽レパートリーを強化

Hiroyuki Tanabe
ブログ
フレンチヒップホップデュオのPumpkin & Vin'S da CueroはLe VIPの新しいサウンドシステムを用いて演奏しました。Ⓒ Floriane LC-Réthoré @ Le VIP

2021年3月

Aシリーズは複雑なアーキテクチャに対応し、フランス西部の多目的ホールで一貫した分布を実現します

かつては「ブルターニュのカリフォルニア」として知られた、活気に満ちたサンナゼールの町は訪れる価値があります。街にはたくさんのサプライズがあり、その一つが、地元では「ル・ヴィップ」と呼ばれている「VIP」です。550席のコンサートホール、3つのリハーサルスタジオ、情報センターを備えており、あらゆるレベルと音楽ジャンルのアーティストを歓迎しています。今年、フランスの音響・照明・映像会社「Melpomen」は、会場の複雑な建築デザインに対応するため、Le VIPにL-Acoustics Aiシリーズを導入し、客席全体に均質なサウンドを提供しました。


「10年間使用してきた古いサウンドシステムは、メンテナンスが段々難しくなってきました。」とVIPのテクニカルディレクターのジュリアン・ポタン(Julien Potin)氏は説明します。「昔からの問題を解決できる新しいシステムを 手に入れるには適切な時期だと思いました。」

フレンチヒップホップデュオのPumpkin & Vin'S da CueroはLe VIPの新しいサウンドシステムで演奏しました。Ⓒ Floriane LC-Réthoré
フレンチヒップホップデュオのPumpkin & Vin'S da CueroはLe VIPの新しいサウンドシステムで演奏しました。Ⓒ Floriane LC-Réthoré @ Le VIP

「私たちは、VIPのような現代的な音楽ホールのために、汎用性と拡張性に優れたソリューションを必要であることが最初からわかっていました。」と、Melpomenのオーディオ・テクニカル・マネージャーであるサミュエル・ビレ(Samuel Birais)氏は付け加えます。「私たちの主な目標は、オーディエンスに快適なリスニング体験を提供し、サウンドレベル、特にdBcに関するフランスの最新の制約やルールを守ることでした。それを実現するには、高いSPLと25Hz〜20kHzの拡張された帯域幅を持ち、ステージに音が過度にこぼれることなくホール全体に均一に届けてくれるシステムを必要としていました。」

コンサートホールの幅は18メートル近くあり、FOHはステージの正面からわずか7.5メートルの位置にあります。部屋と同じくらいの幅を持つ長細い中二階もあり、その後ろの壁に沿ってバーがあります。低いレベルの音でよい中二階とピットの間の音のレベル差を緩和することと、部屋のステレオイメージの一貫性を最適化することが最も重要な検討事項でした。

ステージ上でバンドの生演奏がある場合とない場合の両方のテストの後、Melpomenチームはすべての条件に対応するための完璧なオーディオソリューションを決定することができました。メインシステムは、会場の幅を考慮して、L-Acoustics Panflex技術を使用して110度の水平指向性に設定され吊られた、左右に5台ずつのA15i Focusで構成され、中高域で優れた水平カバレッジを提供しています。3台のKS21iは、それぞれ吊られたA15iの隣にカーディオイドモードでフライングされていることで、カーディオイド効果を作成し、ステージ上のスペクトルの下部で優れたリジェクションを提供します。中二階には、左右に2台のA10iと1台のKS21iをに配置し、2台のX8をディレイとして使用しました。

 Le VIPの新しいA15iハング。Ⓒ Floriane LC-Réthoré
 Le VIPの新しいA15iハング。Ⓒ Floriane LC-Réthoré @ Le VIP
Le VIPの新しいA15iハング。Ⓒ Floriane LC-Réthoré
 Ⓒ Floriane LC-Réthoré @ Le VIP

VIPのサウンドエンジニア、クリストフ・ルソー(Christophe Rousseau)氏は、「ステージが非常に低いので、フロントフィルなどを設置できませんでしたが、ステージの奥にメインシステムを配置することで、ステージリップに沿ったフロントフィルなどを必要とせずに観客全体をカバーすることができ、このセットアップは理想的でした。」と述べています。

SoundvisionのAutoFIRツールを使用して、Melpomenチームは中二階による部屋の高低の差にも対応しながら、距離全体で中高域を完全に一貫させることに成功しました。LA Network ManagerのM1測定ツールとP1プロセッサーを用いて、システムのキャリブレーションとEQを行い、部屋の音響特性に適合させ、すべての要素を正しく調整しました。

システム全体はLA12Xアンプリファイド・コントローラーにてドライブされています。また、完全にリダンダンシーを考慮したMilan / AVBオーディオネットワークは、 Avnu認定のAVBスイッチのL-Acoustics LS10を介して管理されます。Milanは、ネットワーク化されたデータの決定論的で、信頼性が高く、将来性のある配信を提供する史上初のプラットフォームです。これにより、データ品質が保証され、Le VIPでオーディオのドロップアウトが発生しなくなります。

最終的なリスニングテストの結果は、Melpomenの期待通りになりました。「VIPは多種多様な音楽ジャンルのパフォーマンスを主催しており、フランスで最も用途の広い会場の1つとして見なされています。」とサミュエル・ビレ氏は締めくくります。「サウンドスペクトル全体に完全に適合し、中二階を含めて部屋全体にわたって完璧なステレオイメージを実現できるシステムを持つことは、本当に素晴らしいことです。Aシリーズは、現在も将来も、会場のプログラムに最適です。アーティストを再び会場に招待して、新しいシステムのメリットを存分に体験してもらうことができるようになるまで待ちきれません!」

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