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2021/10/25

L-ISA Processor IIは、イマーシブ・パワーをより多くのプロダクションに利用を拡張

Hiroyuki Tanabe
ブログ
新しい空間オーディオ処理専用のハードウェアは、イマーシブ型プロジェクトのニーズと予算に合わせてスケーラブルな出力数と価格設定を提供します

2021年10月
L-Acoustics V-DOSCラインソースアレイが1990年代に現代のプロオーディオスピーカーデザインの方法を変えたように、2016年に発表されたL-ISA イマーシブ・ハイパーリアル・サウンド・テクノロジーは、今日のライブイベントのサウンドランドスケープに大きな変化をもたらしました。L-Acousticsは、空間処理をより幅広いプロダクションや会場に拡張する、次世代の3Dオーディオ・プロセッシング・エンジン「L-ISA Processor II」を発表します。この新しいプロセッサーは、ユーザーにさらなるパワー、パフォーマンス、柔軟性を提供し、4種類の中から任意の構成のライセンス料を1度支払う事で利用可能です。


L-ISA Processor IIは、従来のL-ISA Processorと同様に、最も要求の厳しいイマーシブオーディオプロダクションのための高度なオブジェクトベースミキシングを提供するハードウェアソリューションです。どちらのユニットもスピーカーの位置情報とパン、幅、距離、高さ、AUXセンドなどのミキシングパラメーターに基づいて、最大96個のオーディオ・オブジェクトの空間音響処理とバーチャル・アコースティックをコントロールすることができますが、今回のL-ISA Processor IIでは、出力数を64から128に倍増し、より大規模で複雑なイベントに対応できるようになりました。

L-Acousticsは、100以上の出力を必要としないプロダクションを想定して、1台のL-ISA Processor IIから16、32、64、128の4種類の出力数を選択でき、それぞれの容量に応じて異なる価格設定で提供します。例えば、たいていの小規模なクラブや劇場は16以下の出力しか必要としませんが、中規模の礼拝堂やパフォーミング・アーツ・センターでは32の出力は必要になります。L-ISA Processor IIでは、100以上の出力を必要とする、大規模なミュージカルやツアーで使用するイマーシブ・ツールと同じ、128入力、96kHzの高品質なサンプリングを、スケーラブルなコストで利用することができます。

 

L-Acousticsのプロダクト&テクノロジー・アウトリーチ・マネージャーであるスコット・サグデン(Scott Sugden)氏は、「新しいL-ISA Processor IIを複数のバージョンで提供するよりも、1つのデバイスで様々なアプリケーションと予算に柔軟に対応できるように設計しました。」と説明します。「今までのL-ISA Processorを使用すると、小規模なイマーシブ・プロジェクトでは、その予算の半分を占めてしまうことがありました。しかし、L-ISA Processor IIを使えば、プロダクションのニーズに合わせた投資が可能になり、より多くの会場やショーでイマーシブ・プロセッシングを利用できることになります。スケーラブルなライセンスを提供することで、エキサイティングなイマーシブ機能をほとんどすべてのプロジェクトで実現することができます。」

L-ISA Processor IIは、Neutrik™コネクタを装備した頑丈な3Uシャーシに収められており、L-ISA Controllerソフトウェアでリモートコントロールすることで、あらゆるL-ISAプロジェクトに対応できる信頼性の高い、必要不可欠なエンジンです。強力なマルチコア・アーキテクチャーを持ち、Milan-AVBデュアルネットワークによる冗長性を備えているため、ミラーモードのセカンダリーユニットを必要とせず、予算を最適に立てることができます。また、MADIを搭載しており、MADIで入力した信号をMilan-AVBで出力することができます。

L-ISA Processorは、ライブコンサートや劇場ツアー、礼拝堂、テーマパークなど、世界中の何百ものプロダクションで採用されており、プロフェッショナルマーケット最も使いやすく、高い評価を得ているイマーシブオーディオツールです。

L-ISA Studioソフトウェアとの完璧な組み合わせにより、ユーザーはラップトップ上でステージやスタジオのためのイマーシブ・デザインを作成することができます。 また、L-ISA ProcessorとProcessor IIの両バージョンは、DiGiCo、SSL、ヤマハのミキシングコンソールのチャンネルストリップでL-ISAオブジェクトを直接コントロールできるDeskLinkにも対応しています。BlackTrax、Robert JuliatのSpotMe、Modulo Pi、Zactrackなどのビジョンベースのトラッキングシステムとのパートナーシップは、新製品でも引き続きサポートされています。

「クリエイティブ・テクノロジーズ・エグゼクティブ・ディレクターであるギヨーム・ル・ノスト(Guillaume Le Nost)氏は、「L-ISA Processor IIによって、これまで中小規模のプロダクションがイマーシブ・デザインを検討することを妨げていたコストの壁が大きく取り払われました。」と指摘します。「L-ISAがより多くの潜在的なユーザーに開放された今、新しいお客様が、観客を魅了する親密なオーディオ体験を提供するために、どうするかが楽しみです。また、大規模なプロダクションが、出力数が2倍になったL-ISA Processor IIを使って、どのようにデザインの限界に挑戦していくのか、さらに楽しみです。」

現在 L-ISA Processor II はパイロットフェーズ中で、2022年の第一四半期に出荷を開始する予定です。

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