TOP > ブログ > かつしかシンフォニーヒルズ(葛飾区文化会館)様にL-Acousticsを採用いただきました
納入実績
2021/12/01

かつしかシンフォニーヒルズ(葛飾区文化会館)様にL-Acousticsを採用いただきました

Hiroyuki Tanabe
ブログ

かつしかシンフォニーヒルズ

東京都の東側に位置する葛飾区の文化施設「かつしかシンフォニーヒルズ」は、1,318席のモーツァルトホールと298席のアイリスホールを中心に構成され、1992年にオープンしました。国内外のアーティストによるクラシックコンサート、ポップスコンサートに加えて、バレエやダンスの公演、アマチュアによる吹奏楽演奏会、講演会、式典などが行われ、質の高い音楽や演劇、美術等の鑑賞機会を幅広い世代へ提供するとともに、区民の文化芸術活動の活性化を図る拠点施設となっています。
とりわけモーツァルトホールは、コンサートホールとして国内でもトップクラスの音響性能を誇っています。
モーツァルトホールの名称は、葛飾区とウィーン市のフロリズドルフ区が友好都市提携を結んでいることに由来しているそうです。ウィーンフィルの本拠地ムジークフェラインザールと同じシューボックス型空間を採用している点や、オーストリアの許可を受け現地で製作した、ウィーン市王宮庭園にあるモーツァルト像の実物大の複製が正面入口に建っていることからも友好関係の深さを垣間見ることができました。

モーツァルトホール
1,318席のモーツァルトホール 写真提供:葛飾区
アイリスホール
298席のアイリスホール 写真提供:葛飾区

葛飾区文化施設指定管理者 舞台担当の皆様にお話を伺いました

今回の改修は来年で開館から30年を向かえ、建物の傷んだ部分や設備の更新が主な工事内容であったものの、舞台演出に関わる設備・装置等の更新も併せて行われました。その一つである舞台音響では、客席内の音圧分布を均一化し、バルコニー席における高音域の明瞭度をより向上させるため、プロセニアムスピーカーの取り付け位置を変更したそうです。
機種の選定は、「訪れていただいた、お客様の大切な一日を機材の不具合で台無しにすることは許されない。不具合発生時、直ぐに対応できる体制と代替機材を用意できる機種」という前提条件の下、比較試聴のスタイルでデモを実施し、音響コンサルタント会社と設備施工会社を交えた検討作業を経て、L-Acousticsに決定したそうです。

採用機種

モーツァルトホール

モーツァルトホールは、プロセニアムスピーカーとして、片側7台のKara IIと1台のSB18のL-Rに、6台のKara IIと1台のSB18のセンタースピーカー(埋込)を加えた構成で、1階席の中通路から後ろと、2階席をカバーしています。2階バルコニー席の前方をカバーするために1台のX8がバルコニーフィルとしてL-Rに設置され、1階席の中通路までをカバーするために、1台のSyvaがL-Rに設置されています。さらに、ステージに向けた固定モニタースピーカーとして片側1台のX12、ステージフロントフィルとして6台の5XTがステージ下に埋め込まれ、ステージモニターとして、6台のX12が用意されています。そして、音圧が必要な演目のために、モバイルシステムとして、片側2台のSB18の上に6台のKara IIが、転倒防止策が施された架台に収まって移動ができるようになっています。これらの全てのスピーカーはLA4Xでドライブされています。

モーツァルトホールのプロセニアムスピーカー(センターは埋込)今回の改修でL-Rが露出になりました
モーツァルトホールのプロセニアムスピーカー右側とバルコニー席をカバーするX8
モーツァルトホールの、KaraII、SB18移動スピーカーとSyva
アイリスホール

葛飾区の花が、花しょうぶ(アイリス)ということでホールの名称の由来になっているアイリスホールには、メインのサイドスピーカーとして、片側2台のA15 Focus バーチカルアレイが設置されています。片側1台のX12がフロントフィルとして、ステージに向けた固定モニタースピーカーとして片側1台のX12。ステージフロントとして、4台の5XTがステージ下に埋め込まれ、ステージモニターとして、2台のX12が用意されています。そして、モバイルシステムとして、片側1台のSB18の上にX15 HiQがグランドスタックされ、移動ができるようになっています。これらの全てのスピーカーはLA4Xでドライブされています。

アイリスホールのステージ
アイリスホール。サイドスピーカーのArcs Focus、X15HiQとSB18の移動スピーカー、X12はフロントフィルと固定ステージモニター

改修の結果

モーツァルトホールでは限られた荷重制限のある中、プロセニアムスピーカーの取り付け位置をうまく調整し、会場全体で音圧を均一にカバーできるようにしたことで、高音域の明瞭度も向上したそうです。また、出演された方からは、MCで自分が話している時、自分の息づかいまでも聴こえ、とてもリアルになったとも言われたそうです。
またリニューアル後、フュージョンバンドの公演の際、移動用のKara IIシステムを使用したとのことで、他から持ち込むことなくホールの所有する音響機材のみで公演を行えたことに改修の成果を感じ、今後予定されているダンスイベントなどでも、このシステムを活用していきたいとのことでした。 

最後に、改修後に来場されたお客様は何か感想をおっしゃっているかと、伺ったところ「良かった意見と同じくらい、良くなかった意見はあるんですよ」と。この話には少し続きがあり、このホールは音が良いというのを売りにしており、良くて当たり前と、辛口のご意見が多いそうです。ですが、今回の改修後は良くないという声はまったく聞こえていないそうです。「これはとても良い評価ですよ。改修をしたことで、お客様の期待を裏切っていないのですから」おっしゃっていただけました。


かつしかシンフォニーヒルズ様の詳細は以下 URLでご覧いただけます。
https://www.k-mil.gr.jp/index.html


関連記事