滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホールは滋賀県の文化発信の拠点として1998年に開館し、国内では数少ない4面舞台を備える大ホールは優れた音響設備と舞台機構を持ち、国内外から高い評価を受ける劇場です。

また青少年向けにオペラ・オーケストラ・演劇・ダンスなど、本物の舞台芸術を体験してもらう為の様々なプログラムを開館当初より続けており、まさにお伺いしたこの日も子供たち向けのオーケストラ公演の準備が大勢のスタッフにより行われておりました。

大ホール・オーケストラ公演の仕込み中の様子。

Apollo Light導入のきっかけについて、舞台技術部テクニカルマネージャー・籔内様、照明担当・小川様にお話をお伺いいたしました。
「導入のきっかけは既存のハロゲンランプの譜面灯をオーケストラピット内で使用するとピット内温度が上がってしまうことを以前から懸念していましたので、LEDに変えたいという思いがありました。ちょうど更新の時期であったということと、当ホールでのオペラ公演の際に、近隣のホールからApollo Lightを借りて使用したことがあったのですが、その時の評判が良かったので採用することにしました。」

2021年春に導入されてからこれまで、どのような公演で実際に使用されましたか?

「当劇場では大ホールと中ホール両方でオペラの公演があります。どちらのホールでもオペラの公演の際は稼働しております。」

オーケストラピットにもなる前舞台を備えた中ホール

明るさなどは十分でしょうか?

「はい、ハレーションが起こりにくくなってとても助かっています。明るさも十分です。


オーケストラピットで使用する場合は70%程度、舞台上で映像が入る場合などは50%程度の明るさで使用しています。」

設営時に気になることや、気を付けていることなどはありますか?

「電源の取り回しは専用のBudchainケーブル(8分岐ケーブル)を使用しますが、急なレイアウト変更にも対応できるように仕込みの段階では電源の口を余らせておくようにしています。まだハロゲンタイプの譜面灯をコンセントから取っている劇場が多く、演奏家の人たちが扱いに慣れていないため、今後多くのホールに採用されていけばいいなと思います。」

収納ケースに関しては、とても工夫されていますね。

「収納ケースについては譜面灯が納品された後にスタッフでデザインを考えました。Apollo Lightを90台所有していますので、30台ずつ入るケースを3台とBudchainケーブル(8分岐ケーブル)とDMX DIMMERは別収納となります。収納・取り出しの際にケーブルに負担をかけないことに気を付けて、ケーブル収納部分のトレーを浅く作成しています。」

譜面灯ユニットはクリップ部分を仕切りに引っ掛けて垂直に収納(6列×5ユニット)

ケーブル収納部分はテンションがかからないようにトレー使用になっています(3列×10ユニット分)

これから導入を検討されているお客様にはとても参考になると思います。

籔内様、小川様、本日は貴重なお話をありがとうございました。

【納入された商品】

Apollo LED Light 90台
Apollo DMX Dimmer 6台
Apollo Light Bud Chainケーブル 22本

滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール
〒520-0806 滋賀県大津市打出浜15-1
https://www.biwako-hall.or.jp/
納入及び導入コンサルタント
株式会社十字屋 特販課
604-8036京都市中京区三条通寺町東入石橋町11番地
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