PRGは、ロサンゼルスで開催されたArcher’s Makerの展示会にL-ISA技術を採用しました。

ロサンゼルスの総合的なスタジオが、イマーシブ・オーディオ機能を取り入れた拡張現実を実現

2021年8月9日
世界有数のエンターテインメントとイベント業界の技術革新を担うPRGは、ロサンゼルスバーチャル・プロダクション・スタジオにL-Acoustics L-ISA イマーシブ・ハイパーリアル・サウンド・テクノロジーを導入しました。L-ISA Immersive Hyperreal Sound Technologyは、アーティストのあらゆる規模のライブやレコーディングの制作において、多次元的なサウンドの創造と提供を可能にします。この先進的なオーディオ技術は、PRGの拡張現実と組み合わせて、多感覚のイマーシブ体験のための一連のツールを提供します。

2016年以来、L-ISAのオーディオツールの包括的なエコシステムにより、オーディオクリエイターは感情を高め、リスナーを音楽の中に誘う自然で鮮やかな体験を提供することができ、あらゆるプロダクションのストーリー性を強化することができます。L-ISAは既に6,000以上のコンサートで1,000万人以上の人々に楽しんでもらっており、世界中の観客から高い評価を得ています。ロサンゼルスのスタジオには、イマーシブのスピーカー構成とプロセッシング・ハードウェアを含む、L-ISAテクノロジーがに常設されていてます。それらに3Dコントロール・インターフェースとオーディオ・プロセッシングをパーソナル・コンピュータ上で利用できる、新しいソフトウェアスイート「L-ISA Studio」を加え、サウンド・クリエイターがイマーシブ・オーディオを容易に設計できるようになりました。クリエイターは、どのパソコンからでもL-ISA Studioソフトウェアを使用し、ヘッドフォンを使ってバイノーラルサウンドでコンテンツを確認し、その作品をPRGロサンゼルスのバーチャルプロダクションスタジオに持ち込むと、L-ISAハードウェアにシームレスに変換することができます。

「PRGがL-ISAテクノロジーとL-ISA Studioソフトウェア・スイートをいち早く採用してくれたことを嬉しく思います。」と、L-Acousticsのアプリケーション・マネージャーであり、アメリカ・カナダのツアーリング担当を務めるデイヴィッド・ブルックス(David Brooks)氏は語ります。「ストリーミング機能が強化されたことで、PRGのロサンゼルス・バーチャル・プロダクション・スタジオは、臨場感あふれるライブやストリーミング・パフォーマンスのための最も直感的なツールを提供するという点で、他のスタジオをはるかに凌駕しています。」

このサウンドミキシング方法は、サウンドクリエイターのための強力なツールによって、空間オーディオ制作の可能性を広げます。L-ISAを使用することで、ユーザーはプリプロダクション、ライブ、ポストプロダクションにおいて、3Dオーディオで作品の構想、制作、反復、体験を行うことができます。また、L-ISAテクノロジーを使用することで、ミキシングの必要なく、ボタンを押すだけでバイノーラル、5.1、7.1のリスニングフォーマットを同時にストリーミングすることができ、オーディオ体験を向上させることができます。

このサウンド機能をPRGのxR Stageと組み合わせることで、可能性が飛躍的に広がります。xR Stageは、バーチャルリアリティ(VR)、ミックスドリアリティ(MR)、シネマティックリアリティ(CR)用のコンテンツを制作・配信できる次世代ツールです。ユーザーは、デジタルオブジェクトを物理的な世界に持ち込んだり、逆にデジタルオブジェクトを物理的な世界に持ち込んだりして、新しい環境を作り出すことができます。このような次世代のプロセスとL-ISA技術のオーディオ機能を組み合わせることで、コンテンツ制作は新たなレベルの没入感を得ることができます。

「L-ISAテクノロジーをPRGのツールボックスに追加することで、他のプロダクション・スタジオとは一線を画すことができます。LAスタジオから流れる優れたクリエイティブコンテンツを聴くことが楽しみです。」と、PRGの制作サービス担当副社長のイェレーン・ハラート(Jeroen Hallaert)氏は言います。

PRGは、スタジオでこの機能を正式に組み合わせた最初の企業ですが、プロダクションは、ツアーや会場でもこの技術を利用することができます。

PRGとL-Acousticsは、6月10日にロサンゼルスのHawthorne Hangarで、航空宇宙企業「Archer」と協力して、同社の最新鋭の電動垂直離着陸航空機「Maker」の公開のためにバイノーラルサウンドを展開しました。

「今回の展開では、会場にいる観客と、自宅でヘッドホンをしている観客の両方が、ライブのxRとバイノーラルサウンドを一体的に体験することができ、まさに多感覚的なトリップとなりました。テーマパークの乗り物に乗っているのと同じ感覚を味わうことができました。」とハラ―ト氏は説明します。「それができたのは、最先端の機材だけでなく、これらのツールをシームレスに連携させるために、コンテンツ、照明、技術の専門知識を持った技術者を提供したからです。」

Hawthorne Hangerで開催されたArcherイベントの様子

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