2018年6月
過去トニー賞を2回受賞したサウンドデザイナ、Brian Ronanが、ブロードウェイの最新のトッププロダクションに、Masque Soundによって提供されたKiva II、Kara及びdV-DOSCシステムを導入しました。

『ハミルトン』、『ブック・オブ・モルモン』、『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』、『プロデューサーズ』。普段から、ブロードウェイのミュージカルは評論家や観客の心を奪っています。 今年の優秀なプロダクションは、第72回トニー賞でベストミュージカル賞など、12部門のノミネートされた、Tina Feyの2004年の映画の舞台化、『ミーン・ガールズ』です。

また、ラジオシティ・ミュージックホールで行われたトニー賞でノミネートされた人の中に、Brian Ronanもいます。 アソシエートのCody Spencerと一緒に『ミーン・ガールズ』のサウンドデザイナを勤めました。彼らが協力した12本のブロードウェイ作品のうち、Ronan氏は、『ブック・オブ・モルモン』、『ビューティフル ‐ キャロル・キング・ミュージカル』で受賞し、ブロードウェイで最も人気のあるサウンドデザイナの一人となりました。

何年にもわたり、Ronan氏が主に使用しているメーカーの1つはL-Acousticsです。 今回、『ミーン・ガールズ』もそうでした。2017年10月にワシントン D.C.のナショナルシアターで初演をし、2018年4月にニューヨーク、マンハッタンのオーガスト・ウィルソンシアターで正式に公開されました。 システムは全てL-Acousticsのスピーカーで構成されています。

 

Masque Soundによって提供されたすべてのオーディオ機器を使用して、Ronan氏はチームと一緒に、LA8にドライブされたアレイを指定し、劇場のプロセニアムアーチに設置しました。12台のKaraアレイ2つに、それぞれdV-DOSCの3つのハングが追加され、ボーカル、バンド、その他の要素を補強しています。

「音楽の再生に関しては、Karaが好きです」と、Ronan氏は言っています。「dV‐DOSCより多くのキャビネットを安全にフライングすることができるだけでなく、周波数レスポンスが広いので、会場にバンドのL-Rイメージをきれいに広げることができます。また、スペースがほとんどとれないフライングのときは、SB18サブシステムとペアリングします。また、dV-DOSCも非常に予測可能で、それらを加えると、会場内にボーカルを正確にカバーすることができます。

ブロードウェイでL-Acoustics KivaIIが使われたのは『ミーン・ガールズ』のお蔭でもありました。 その非常にコンパクトなエンクロージャは、プロセニアム両端の外側に、7台フライングされました。「DCからBroadwayにプロダクションが移動したとき、ショーのセットがプロセニアムのほとんどを占めていることが分かりました」とRonan氏は述べています。「L-Acousticsの音色を保つために、Kiva IIを選択しました。そして、Kiva IIのサイズ、重量、リギングの優位性により、理想のアレイシステムを構築できました。

August Wilson Theatre を「美しく挑戦的な小屋」と見たRonan氏は、Spencer氏と一緒にL-AcousticsのJesse Stevensと協力し、Soundvisionで会場をモデリングし、客席を完璧にカバーできる最高のデザインを設計しました。「天井がかなり低いので、アレイの利用に対しては、クリエイティブでなければなりませんでした。観客の視線と照明デザイナーが適切な角度を得るために、プランを変更しなければなりませんでした。複数の短いアレイをフライングすることでも、アレイシェイプのパワーを利用することができ、最終的には Soundvisionの予想通りに正確でした。」

プレビューのとき、Ronan氏は毎晩会場の違うゾーンに座って、観客が同じサウンドで楽しめることを確認していました。「劇場のオーケストラセクションの長い張り出しがあり、現在のように聴こえるようにするには注意が必要でしたが、今は会場全体ですべてがうまくいっています。」と、言いました。「サウンドを褒めてくれたたくさんの方々の中で、最も重要なのは、脚本家、編曲家と演出家でした。 彼らはとっても熱心に支援してくれました。」

何年も前からフランスのメーカーのスピーカーを採用し続いている理由を聞かれると、Ronan氏の答えは「簡単です。 なぜL-Acousticsにするかというと、そのシステムは人間の声が大きくなっても、自然に聞こえるからです。そのクロスオーバー技術は、他のブランドではほとんど見たことがないほどショーのボーカルを美しくするし、明瞭度は他に類を見ません。」

L-Acousticsシステムに加えて、バンド専用のDiGiCo SD10モニタコンソールも舞台裏で使用されています。 コンソールは、FOHにある、Ronan氏が最高のデジタルシアターコンソールに思うDiGiCo SD7Tとペアリングされています。なお、Ronan氏は、Sennheiserのワイヤレスも「定番」と言っています。

『ミーン・ガールズ』の詳細については、www.meangirlsonbroadway.comをご覧ください。Masque Soundの詳細については、www.masquesound.comをご覧ください。