北海道江別市の江別市民文化ホール(えぽあホール)様に、MIDAS PROXとPRO1が採用されました。



開館から17年が経過した「えぽあホール」の機材は、その多くがアナログであり、その殆どの機材が生産完了、さらにはサポートが終了すると言うまさに時代の流れに乗った形となってしまいました。

 
開館して10年を過ぎた事から少しずつ音響機材の調査に乗り出し、操作性、サポート状況、価格に合わせ、実際に使用している方々の声を聞き、会館の運営状況と照らし合わせ、総合的にMIDASのデジタルシステムを採用する運びとなったとの事です。
最新のPRO Xに合わせ、サブコンソールとしてPRO1を組み合わせることにより、システムの構築が容易に行え、運営も限りなくストレスの少ない状況下で操作ができるよう、構築されました。
運営上何かしらのトラブルは付き物ですが、このPRO Xはそんな安全対策も万全であり、一見難しそうなデジタルの入り口を実に入り易くしてくれたのが、このMIDASデジタルシステムです。
これまで各セクションにそれぞれの機材がぶら下がるアナログシステムからデジタルならではの伝送を用いて入力信号を劣化の無い形でミックスし、そしてパワーアンプへ送ることのできるスタイルは、時代その物と感じて頂いているようです。

PROX
168同時入力、99バス、96kHz サンプリング・レートを提供するPRO Xのパフォーマンスと価値は、完全に新しい標準です。
代表的なオーディオパフォーマンスと厳しいロードツアーに耐える信頼性の高い構造を持ったMIDAS PROシリーズは、ライブサウンドや設備で業界標準となりました。使われているテクノロジーは、将来を見通したフラッグシップMIDAS XL8コンソールから更に進化させ、同じ優れたサンプリング同期、同位相オーディオパフォーマンス、タッチセンサーコントロール機能を持ち、そして直感的なナビゲーションを提供するPRO 3/6/9 ライブオーディオシステムは、ライブサウンドを強化するコンソールとして選択枠の一つとなりました。

今、PROシリーズはPRO XとNEUTRONオーディオシステムにより更なる拡張性が構築されました。168同時入力チャンネルと99 同位相バス、他のデジタルコンソールにはない機能を備え、96kHz/40bitフローティング・ポイント・プロセッシングは最高のオーディオ・クオリティを提供します。そして、オーバーサンプリングさせたデジタル・シグナル・プロセッシング・アルゴリズムは、なめらかで途切れがないレスポンスを生み出し、アナログコンソールで仕事している様な直接性を提供します。パラメータのコントロールは、優れたレスポンスで早くて簡単、周波数コントロールの連続位相シフトは他のデジタルコンソールには存在する量子化効果を完全に除去されています。

PRO Xは、ローレイテンシで正確なエラー検出をするKlarkTeknik HyperMACとSuperMAC(AES50-準拠)ネットワークテクノロジー機能を持ち、そのパワフルなオーディオネットワークは96kHzサンプル周波数で最大288インプット/294アウトプットを提供します。信頼を高めるため、PRO XコントロールとNEUTRONオーディオシステム・エンジンは、HyperMACルーター機能を持ち、デュアル・リダンダントのCopperとFiber Snake 接続を標準で提供し、192ch双方向を可能にしています。

PRO Xコントロール・センターは全ての環境(野外でもホールでも)で使用を可能にする15インチTFT画面を2つ持ち、10VCA(バリアブル・コントロール・アソシエーション)と8-POPグループは、24モノ又はステレオミックスバスを同時に表示させることができます。まさに、全ての機能は類を見ない操作を提供します。

PRO Xはあらゆる設計方向から、完ぺきなバランスを打ち出しました。高度の概要から高水準の詳細まで、全てのレベルでシステムの状態を巧みにコントロールし、非常に明確な反応を提供し、エンジニアのワークフローをそのまま映し出します。



PRO1
MIDAS PRO1は、全く新しい軽量アルミニウムのフレームを特徴し、MIDASデジタル・コンソールの初の比類なき軽便かつコンパクトのデジタル・コンソールに仕上がりました。この飛躍的に進化を遂げたテクノロジーは、MIDASオーディオ・ミキサーのコンセプトとして能力を発揮します。

MIDASデジタルに不慣れであるエンジニアでも、悩むことなく簡単にPRO1を楽しめ、同時にオーディオ・クオリティと分かり易く区分された素晴らしいコンソールとして操作する事が出来るでしょう。エンジニアはMIDASを使いこなすと共に、どのMIDASデジタルからでも既存のショーファイルを直接PRO1にロードでき、その作業を続けることが可能です。

PRO1の持つ標準40入力に追加して、4-バンド・パラメトリックEQ とインサートポイントを持つ8-AUXリターン入力を備えています。これらの8-AUX リターン入力は、PRO1の内部FX プロセッサーのリターンとして使うことができ、あるいはネットワークI/Oハードウェアに十分な数のマイク入力が利用できるならば、追加のマイクチャンネルとして使うことが出来ます。全48入力チャンネルは27ミックス・バスにルーティング出来ます。これらのバスはミックス、サブグループまたはミックス・マイナスグループができ、16のユーザー設定可能なAUXバス、及び8マトリックス・バスから構成されます。従って入力やグループからのマトリックス・バス・ソースを追加の8AUX(モニターミックスとFXセンド)として利用でき、モニターミキシングの操作ために合計24ミックス(プラスL&R、モノ)を提供します。また、すべてのバスはステレオ・ペアとしてリンクできます(モノバスを除く)。
他のMIDASデジタル・コンソールと同様にオーディオパスは複数の目的先に送ることができ、コンソールの構成は本番中にシーン毎で再構成が出来ます。


 

えぽあホール
〒069-0854
北海道江別市大麻中町26-7
Tel: 011-387-3120