吹田市文化会館「メイシアター」様にL-Acousticsをご採用いただきました
大阪府吹田市文化会館「メイシアター」は1985年に開館され、日本音響家協会が選定された「音響家が選ぶ優良ホール100選」にも選ばれました由緒あるホールです。
2019年7月から1年間に渡った大規模リニューアル工事で、大ホールと小ホールにL-Acoustics製スピーカーをご採用いただきました。
L-Acoustics製スピーカーをご採用いただいたきっかけについて、吹田市文化会館 前川様・谷尾様と、納入施工及び導入コンサルタントいただきましたジャトー株式会社 今村様・松尾様にお話お伺いいたしました。
吹田市文化会館 前川様・谷尾様のお話
今回は、1998年の改修期に導入しましたスピーカーからの入れ替えとなります。以前はポイントソーススピーカーをスピーカーボックス内に入れていたため、客席に均一な音質を届けることができませんでした。L-Acousticsを採用した理由としては、ラインアレイソースのスピーカーを開発した先駆者であり、位相特性が良い点もその一つです。
3社程度のスピーカーブランドを候補としておりましたが、L-Acoustics製スピーカーの持ち込みも多く、普段からよく聞いていたこともあり、L-Acoustics製スピーカーを採用すれば間違いないと思いました。改修におけるこだわりとしまして、今回よりすべて露出に変更いたしました。
更にパワーアンプ「 LA4X 」の電源を200Vで駆動させ、コンソールからAES3 96kHz/24bitで接続しております。先日実験的にハイレゾ音源を再生しましたが、今までのシステムとは全く異なる音の解像度や臨場感がありました。
大ホールについては、アンプ室にすべてのパワーアンプを据え置くのではなく、ダンピングファクターを考慮し、少しでもスピーカーケーブルの距離を短く・等距離にするため、スピーカーの近くにパワーアンプを分散で配置することにいたしました。
プロセニアムスピーカーもラインアレイスピーカーに変わったことにより、2階席の明瞭度が格段に変わりました。通常のホールより高い位置にプロセニアムスピーカーが設置されているので、改修前のポイントソーススピーカーでは厳しいものがありました。
プロセニアムスピーカー・サイドカラムスピーカー共にラインアレイスピーカー「 KIVAII 」を採用し、均一な音量・音質を客席に届けることができました。
常設スピーカーのみでもダンスイベント等の催しで、ある程度必要な音圧を再生することができるようになりました。移動型システムとしても同じくKIVAIIシステムを採用いたしました。固定・移動型共に癖のない音で、大変気に入っております。
ジャトー株式会社 今村様・松尾様に、設計や施工の上でL-Acousticsについてお伺いいたしました。
設計や施工について。ジャトー株式会社 今村様・松尾様
知名度があり、幅広く価格帯があるため、金額と製品のクオリティのバランスが良いので、予算の制限がある中でも非常に提案しやすいです。
設計・施工している上で、L-Acoustics製3Dシミュレーションソフトウェア「 Soundvision 」にてシュミレーションをしていただくと、はっきりとした結果をいただくことができ、完成した際の予想が非常に付きやすいです。建築のCADデータをお渡しさせていただくと、そこにプロットした状態でスピーカーの設置位置や角度を提案いただけるので、設計図等も作成しやすいです。また、リギングも非常に簡単なので施工もしやすいです。
公益財団法人 吹田市文化振興事業団 メイシアター
〒564-0041 吹田市泉町2丁目29番1号
TEL:06-6380-2221
http://www.maytheater.jp/
納入施工及び導入コンサルタント
ジャトー株式会社
〒530-0053 大阪市北区末広町1番22号
TEL.06-6313-1351
https://www.jato.co.jp/index.html