L-Acousticsのハードウェアとソフトウェア、マイクロフォンを使用し、サウンドデザイナーはL-ISA Ambianceを利用して空間と音を再び結びつけ、新しい音響世界に観客を没入させることが可能に。

2022年5月
L-Acousticsは、L-ISA Ambiance™バーチャル音響強化システムを発表しました。Ambianceは、L-Acousticsのスピーカーシステム、マイクロフォン、そしてL-ISA Processor IIを搭載した先進の3Dルームエンジンを使用しています。Ambianceは、音響家、劇場やオーディオビジュアル・コンサルタント、作曲家、サウンド・デザイナーが、希望する雰囲気に合わせて会場空間の音響特性や品質を変化させることができるようにするシステムです。Ambianceは、オーディエンスとパフォーマーを互いに、彼らが共有する空間によりよく結びつけることで、体験を向上させます。

会場の建築と音響は、オーディエンスとパフォーマーの体験に不可欠な役割を果たしています。残響時間の長いコンサートホールでは、オーケストラに豊かな響きを与え、映画館やホールでは残響を最小限に抑えて明瞭な音声を再現するなど、空間の体験はその内装と同様に音の雰囲気によるところが大きいのです。かつての会場は決まった用途で設計されていましたが、今日の空間は多目的で、より幅広いオーディエンスを対象に演目に合わせて変化しています。

建築によって音響を調整することは、時間とコストがかかり、柔軟的ではありません。L-ISA Ambiance™仮想音響強化システムは、現在の会場で必要なものとなったハードウェアであるスピーカー、アンプ、プロセッサーを使用します。Ambianceは、空間の既存の音響エネルギーをキャプチャするために配置されたマイクを追加し、L-ISA Processor IIに内蔵されたL-ISA Room Engineでマイクからの信号を処理します。ここでは、反射音をEQ、時間、空間のパラメーターで個別に管理できるため、サウンドデザイナーは空間に最適な音響環境を作り出すことができます。L-ISA Ambianceは、L-ISA Processorの内蔵設定によりMacとWindowsの両プラットフォームのL-ISA Controller、またはQ-SysとCrestronのサードパーティー製コントロールシステムで制御することが可能です。

L-Acousticsの製品・技術マーケティング・エンジニアであるジョーダン・タニ(Jordan Tani)は、「L-ISA Ambianceシステムは、会場に柔軟性をもたらし、空間の外観を変えることなく、より多くの市場に音響強化の可能性を開くことができます。」と説明します。「Ambianceを導入することによって、空間に将来性のある柔軟性がもたらされるだけでなく、デザイナーが思い通りに空間の音響的な雰囲気を構築し、再構築できる創造的な可能性を広げることができます。」

L-ISA Room Engineは、サウンドデザイナーが初期反射、後期反射、クラスター反射をスピーカーシステムに空間的に分配し、空間自体の形状と音量を考慮した真のマルチチャンネルルームエンジンを提供することを可能にします。L-ISA Room Engineでは、ゲイン、EQ、時間、空間のパラメーターを個別にカスタマイズして、きめ細かな音響プロファイルを作成することができます。これらのパラメータを管理することで、サウンドデザイナーは空間の雰囲気を調整し、オーディエンスまたはパフォーマー、あるいはその両方にとって望ましい雰囲気を作り出すことができます。

L-ISA Ambianceは、音響拡張アプリケーションに使用することも、L-ISA Immersive Hyperrealシステムと組み合わせて、ライブパフォーマンスでのオブジェクトベースミキシングやテーマパーク、没入型アートインスタレーション、その他の体験型イベントでのプレイバックに使用することも可能です。L-ISA Ambianceは、すでにGES-2 House of Cultureや、近々開催されるABBA Voyage Experienceで音空間を形成しています。

公開版は2023年第1四半期に提供予定です。

okaとSB6iが発表されたL-Acousticsの基調講演はこちらからご覧いただけます。(英語)