2023年11月
L-AcousticsはレガシーデジタルフォーマットとMilan AVBネットワークの接続プロセスを簡素化するために設計されたLC16Dネットワーク・オーディオ・コンバーターを発表いたします。

LC16Dは、コンパクトで頑丈な1Uラックマウントシャーシに収められた大容量のAES/EBUとMADIをMilan AVBに変換するオーディオネットワークコンバーターです。最大80のレガシー入出力を備え、最大128チャンネルをネットワークに接続できます。オーディオチャンネルのダイナミックなマッピングと包括的な同期化オプションを提供し、直感的な専用ウェブインターフェースで制御できます。また、LC16Dは、画期的なPoEとシームレスなMilan AVBオーディオ接続によるフレキシブルな電源オプションを備え、強固なリダンダンシー機能を標準装備しています。

LC16Dは、ウェブインターフェースにより、インターネット接続さえあればどの機器からでも完全なコントロールとモニタリングが可能で使いやすくなっています。10種類のユーザー設定により、異なるチャンネルマッピングの保存と読み込みが簡単になります。一方で、包括的なクロックオプションにより、同期が容易になり、接続フォーマットを超えたクロックソースの分配が可能になります。

LC16Dは、レガシーデジタルフォーマットとMilan AVBネットワークの間でブリッジとして機能し、拡張された接続性とオーディオインターフェースオプションを提供します。レンタル、企業、固定設備市場だけでなく、中継放送、レコーディング・スタジオでも幅広く活用できます。

フェスティバルや大規模な中継放送など、複数のデジタルコンソールを接続する特別なイベントでは、各AES/EBU入力にLC16Dの非同期サンプルレートコンバーターを適用することで複雑な同期管理が不要となり、デジタルコンソールの独立したクロックドメインを使用し続けることができます。これにより、接続プロセスが簡単になり、プラグ・アンド・プレイのAES/EBUからMilan AVBインターフェースが実現するうえに、ドライブシステムの接続容量も拡張されます。

LC16Dは、レガシーのデジタル接続をMilan AVBネットワークと接続する必要があるアプリケーションに設置される固定設備用のフローティングコンバーターとして使用できます。AES/EBUとMADI入力の組み合わせにより、あらゆるデジタルコンソールをシンプルかつ効率的に接続することができる一方、コンバーターの出力は必要に応じて追加フィードの生成や配信に利用することができます。

「L-Acoustics初のネットワークコンバーターであるLC16Dは、レガシーフォーマットをネットワークの未来に橋渡しします。」とエレクトロニクス部門プロダクト・マネージメント・ディレクターのスコット・サグデンは語ります。「パワフルで機能豊富、かつコストパフォーマンスに優れたLD16Dは、Milan AVBプロトコルの導入を容易にし、その普及を加速させるでしょう。」

LC16Dは2023年第4四半期に出荷される予定です。

LC16Dの詳細については、https://www.l-acoustics.com/products/lc16d/ をご覧ください。