L-ISAイマーシブ・ハイパーリアル・サウンドは、中国のテレビ番組に優れたオーディオを提供します

2019年11月
第四シーズンに入った「Sing! China」はリブランドされた「The Voice of China」の人気の番組です。この番組はオランダから始まり、世界30カ国以上にフランチャイズ化されている『ザ・ヴォイス』(The Voice) のオリジナルフォーマットに基づいています。

Sing! Chinaは、おなじみの形式に従っており、4人の審査員によるブラインド・オーディションの後、一連の一般投票で選ばれた勝者にレコーディング契約が与えられるます。そのインパクトの多くは、事前に収録されたスタジオショーと、スタジアムで開催される大規模なライブ決勝戦に集まった大勢の観客の反応で決定されます。そのため、テレビスタジオの収録でも、生放送でも、「ライブ」が生む響きと雰囲気が、成功するために不可欠です。特にサウンドは優れたものでなければなりません。

L-AcousticsディストリビューターのRightway Audio Consultantsが提供したL-Acoustics L-ISAテクノロジーとDiGiCoコンソールの組み合わせは、2012年の「The Voice of China」の第1シーズン以来、スタジオショーやライブ決勝戦で使用されてきました。システムは新しい技術、パワーと品質の向上に伴って進化しています。

Sing! Chinaの番組スタジオのL‐ISAシステムは、7台のKaraによる中央ハングと8台のKaraによる2つのサイドハングで構成されています。

絶え間ない革新と卓越したオーディオ体験の提供を行うことへの意欲がL-ISAハイパーリアルサウンドテクノロジーの採用につながりました。PAデザインは7台のKaraによる5つの中央ハングと、8台のKaraによる2つのサイドハングで構成されています。

ショーのセットアップを担当したRightwayエンジニアのリー・ウェンハオ氏、ジョウ・ランビン氏とジャオ・ハオジー氏によると、L-ISAの導入はプロダクションにとって大きな前進になりました。「L-ISAが中国のタレントショーで使用されるのはこれが初めてです。」と彼らは説明します。「そのシステムのおかげで、オーディエンスと審査員に新しいリスニング体験を提供することができましたし、システムがあらゆる空間にもたらす素晴らしい明瞭度が間違いなく参加者のパフォーマンスに良い影響を与えました。」

Sing! Chinaのディレクターであるレイ・ジン氏も、新しいリグに感銘を受けました。「ハリウッドの大型プロダクションのサウンドと同じように聴こえました。」と述べます。「その音は素晴らしかったです。最初のレコーディングの後、私は審査員たちにどう感じたかを聞いたところ、素晴らしい反応でした。彼らは音楽に囲まれているように感じられ、ボーカル自体ははっきりと際立っていましたが、耳障りな音ではなかったと言っていました。」

今年、Sing! Chinaの壮大な決勝戦は、「鳥の巣」として親しまれてる、9万人を収容できる北京国家体育場で開催されました。Rightwayは、L-Acoustics サウンドモデリングソフトウェア「Soundvision」を使用して決勝戦のPAシステムをデザインし、最適なカバレッジを確保しました。メインハングは、K1SB28サブウーハーとKaraフィルで構成され、ステージモニターにはX15 HiQが使用されました。FOHのコンソールは、モニター用のSD9とSD5コンソールと連携するDiGiCo SD7 Quantumでした。オーディオ信号の伝送は、デジタルとアナログの両方で行われました。

「このような大規模な会場のサウンドシステムをデザインするとき、すべてが挑戦になります!」と、エンジニアたちは指摘します。「チームはシステムを短時間でセットアップする必要がある上に、ロジスティック上の問題が多くありました。」

「北京の不安定な天候に耐えるPAエレメントが必要でした。」と彼らは結論付けています。「そしてもちろん、この広大なスペースをカバーできるロングスローと最高の音質を実現できるものが必要でした。L-AcousticsとDiGiCoの組み合わせにより、何の心配もなく、それらが実現しました!」


DiGiCo SD7 Quantumは、スタジオ収録および決勝戦のライブショーに使用され、スタジオ収録ではL-ISAコントローラーも採用されました。