2019年1月
カナディアン・フットボール・リーグ (CFL) 版「スーパーボウル」で、カナダの2つのトップチームがトロフィーを争いました。そして、スタンドの観客達は、サイドラインにカート・マウントされたL-Acoustics K1スピーカーのおかげで、オープニングとハーフタイムショーを大いに楽しみました

カナディアン・フットボール・リーグの2018年シーズンは、11月25日の日曜日、アルバータ州エドモントンのコモンウェルススタジアムで開催された第106回グレイカップで、カルガリースタンピーダーズが27対16でオタワレッドブラックスを破り、幕を閉じました。
カナダ最大の野外スタジアム (55,819人収容) の観覧席にいるファンは熱い試合を観戦し、すばらしいパフォーマンスを楽しむことができました。姉弟カントリーデュオ The Reklawsがキックオフ前のショーで観客を盛り上げ、グラミー賞を受賞したカナダの歌姫 Alessia Caraがハーフタイム・ショーを締めくくりました。FM Systemsは、独自開発した、カートにマウントした ユニークなL-Acoustics K1サウンドシステムを、パフォーマンス時にフィールドに運び入れ、試合が始まる際に外に運び出しました。

FM SystemsのL-Acoustics カートは、第106回グレイカップカルガリースタンピーダース対オタワレッドブラックスのキックオフショーのために芝生のラインに沿って配置されました

アルバータ州カルガリーに本社を置く、L-Acoustics認定ディストリビュータFM Systemsのジェネラルマネージャー、Josh Burnett氏は、フィールドとステージのサウンドシステムを設計しました。彼は次のように述べています。「アルミ製のカートを強くて軽い物にするためにカスタムメードしました。現場で出せる音量に関しては制限がなかったので、K1でスタジアムを覆ったわけです。」

8台のカートそれぞれに、K1エンクロージャー5台と、KS28をK1スタックの横に垂直に置きました。これらのカートは、オープニングとハーフタイムのエンターテイメントイベントのために、会場のサイドラインに沿って片側に4台ずつ配置しました。各カートは、マルチピン型コネクタで、L-Acoustics LA12XをラッキングしたLA-RAK IIアンプラックに接続しました。

コモンウェルススタジアムで使用されたオーダーメイドのK1/KS28カート

コントロールおよび信号分配は、FOHに置かれた、L-Acoustics P1 AVBプロセッサによって、L-Acoustics Network Manager を介してコントロールされ処理されました。アンプラックへの信号は、光ファイバーを使った、AVBを介してフィールドの各アンプラックに分配されました。FOHの2台のLuminex GigaCore 10スイッチは、P1プロセッサからAVBを受け、各サイドラインに置かれた2台のGigaCore 10スイッチにオーディオを送り、すべてのLA12Xをドライブしました。P1とLA12XはどちらもAVBをネイティブに統合しているため、他のプロトコルへの変換は不要でした。

L-Acousticsシステムがその音質とともに選ばれた理由の1つは、カナダ版「スーパーボウル」の間に予想されていた厳しい気象条件に対応する信頼性の高さでした。予報ではゲーム中の気温は、-1°C と言われていました。LA12Xアンプリファイド・コントローラーは、イベント全体を通して問題なく継続的に稼働し続けました。

「K1システムは、AVBの互換性、リアルタイムモニタリング、寒さの中でのパフォーマンス、観覧席エリアに一貫したカバレッジを提供するSPLなど、非常に多くの課題をクリアしたため、重要なゲームおよびエンターテイメントイベントに最適なソリューションになりました」とFM Systemsのオンサイトシステム技術者を務めたBurnett氏は語っています。「完璧に機能しました。」