2020年8月
Aシリーズは、シェルブール=アン=コタンタンの会場全体で比類のない汎用性と完璧な音響性能を提供します

Espace Culturel Buisson(ブイソン文化センター)によって管理される「Le Circuit」(ル・シルクイ)は、フランスの北西部にあるコタンタン半島の5つの都市による新たに設立されたネットワークです。国や地方のミュージシャンやアーティストを含む文化イベントの折衷的なプログラムを住民に提供しています。240人から1,800人までの観客収容数が異なる13か所の会場で行われる多数のローカルイベントを、毎年20回以上のメージャーなコンサートを開催するLe Circuitは、場所の移動が簡単にできる単一のモジュール式オーディオシステムを必要としていました。認定プロバイダーのAuvisysが提供した L-Acoustics Aシリーズは、各会場のニーズに合わせた拡張と適応をする能力があるために選択されました。

投資の決定は、数年にわたり何段階かで行われましたが、シェルブール=アン=コタンタンのネットワークの設立により、機器を購入するのに十分な資金を調達することが可能になりました。

ル・シルクイのメイン会場の一つであるトゥールラビルにあるEspace Culturel Buissonのサウンドマネージャー、ブリース・マセ(Brice Macé)氏は、「予算を確保できた時、過去に主催したことのあるアーティストの仕様書やライダーリストに目を通し、彼らの要求を理解するようにしました」と述べます。「また、他の会場を訪問し、各会場の技術チームと話し合い、彼らの意見を聞いたうえで、各会場で利用可能な潜在的なリソースを確認しました。」

必要な情報を収集した後、ル・シルクイのプログラムマネージャーとゼネラルマネージャーは、最終のプロジェクトをシェルブール=アン=コタンタンの役人にプレゼンしました。

「主要な基準は比較的単純でした。」とマセ氏は振り返ります。「しかし、実施はもっと複雑で、すべての会場のサイズに適応するのに十分な柔軟性を持つ、使いやすい単一のシステムを提供できなければなりませんでした。また、音響や照明の専門家に依頼する必要がない、自分たちで機器をセットアップして実行できるように、使いやすくなければなりませんでした。」

複数のサプライヤーから複数の選択肢をテストした結果、Aシリーズの比類のない汎用性と優れた音響品質(高いSPL、パワフルな低域、距離に応じた一定のトーンバランスなど)が評価され、全会一致で選ばれました。会場ごとに負荷制限があり、システムは会場間で定期的に移動されるため、キャビネットのサイズと重量は重要な基準となりました。

「さまざまな会場のサイズに対応でき、十分な低域を持つシステムが必要でした。」とマセ氏は説明します。「各会場の図面をL-Acousticsに提出し、L-Acousticsチームに、Soundvision 3D音響ソフトウェアを使用してシステムをモデル化してもらいました。彼らは、A15ミディアムスローラインソーススピーカーを使用した完璧な構成を考え出し、各会場に完璧に適応していました。」

マセ氏は、L-Acousticsセールスマネージャー、オリヴィエ・イニザン(Olivier Inizan)氏とL-Acousticsチームと密接に協力して、カバレッジと卓越したオーディオを完璧に組み合わせた拡張性の高いシステムを実現しました。

最大規模のシステムは、3台のA15の後ろにコンパクトなKS21サブウーハー3台によるLRハングで構成されています。さらに、リクエストに応じて、各側に2台つのKS28サブーハーをグラウンドスタックできます。2台のコアキシャルX12キャビネットは、ディレイシステムとして会場の後方の1/3をカバーします。また、必要に応じて5XTをフロントフィル用にステージリップに配置できます。LA4Xアンプリファイド・コントローラは、チャンネルごとに1台のエンクロージャーをドライブしてAutoFIRアルゴリズムを使用できるようにしています。一方、P1プロセッサは、Milan/AVBシステム全体を管理し、M1マルチ測定プラットフォームを統合することで、あらゆるタイプの設置で簡単かつ効率的なキャリブレーションを実現します。

「広い会場では、片側3台のKS21サブウーハーを使用しますが、会場がそれに適さない場合は、まったく使用しません。」とマセ氏は加えます。「KS28サブウーハーも同様です。4台が必要な場合もあれば、まったく必要ない場合もあります。毎回一貫して使用するコンポーネントはA15だけです。」

Espace Culturel Buissonは演劇とコンサートの両方を開催する会場であり、格納式の座席エリアは240席、立見の定員は450席です。プロやアマチュアのツアーリングミュージシャン、レジデンスアーティストのほか、毎年恒例の『Tremplin Musiques Actuelles』コンサートが開催され、年間約50日間使用されています。「私たちは特にこの会場に愛着があります。ここでコンサートを開催するときは、まるで家にいるような気分になります。」とマセ氏は語ります。ふさわしいことに、ここは新しいシステムを最初に使用した会場でした。

エスパスビュイソンのプロジェクトチームは、ル・シルクイの他の会場の監督もしています。新しいシステムは設置後6か月間、ル・シルクイ全体で安定して稼働し、コンサート、合唱リサイタル、ワンマンショー、劇場公演やその他のイベントに優れたサウンドを提供しました。

マセ氏によるとは、観客とアーティストやミュージシャンだけでなく、一年中会場で働いているスタッフからの反応もポジティブなものだそうです。

「このシステムを使用して、手元の機器、予定されているショー、会場を組み合わせて、自分だけの特別なサウンドに仕上げることができます。」とマセ氏は締めくくります。「非常に汎用性が高く、状況の変化に合わせて各コンポーネントを簡単に増やしたり減らしたりできます。それに、P1のファンにもなりました。完全なセットアップが簡単になり、キャビネットを完璧に制御できます。A15の低域と中域の音にはいつも驚かされます。オリヴィエ・イニザンさんとL-Acousticsチームのサポートに感謝いたします。」

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