原宿ベルエポック美容専門学校がL-Acoustics KIVA II導入でイベントホールの音響設備を刷新

日本のエンターテインメントとファッションの中心地・原宿に位置する、開校25年のベルエポック美容専門学校。
同校では、理容・美容業界のトップアーティストを講師に迎えた授業のほか、校内にあるイベントホールをエンターテインメント系の企業に貸し出すという取り組みを実施しています。ホールで開催されるイベントでは、出演タレントのヘアメイクを学生が担当することもあり、立地を活かした実践的な教育を展開しています。
今回は、美容専門学校にL-Acousticsの音響システムが導入された経緯やイベントホールの新しい活用方法についてご紹介します。
ベルエポック美容専門学校 事務局長を務める三井 真以子氏、同校事務部長の内田氏、施工を担当した有限会社サウンド・オフィス 代表取締役 須藤 浩氏、および株式会社ベストプロデュース 松岡 亘幸氏にお話を伺いました。
ベルエポック美容専門学校
老舗の伝統校も多くある美容学校の中で、比較的若いベルエポック美容専門学校は、差別化を図るために他校とは一風違った取り組みを意識して行っています。例えば、美容師の国家資格取得に向けた試験対策が主なカリキュラムになっている学校が多い中、それに加えて最新のトレンドを取り入れた授業を展開。最新の美容やファッションを学ぶことをグループ全体のコンセプトとして掲げているとのことです。
音響システムを更新したイベントホールの用途
校内にあるホールは、平日は学生によるショーやコンテスト・授業で使用し、土日はヘアメイクを学生に担当させてもらえる企業を中心に貸し出しをしているそうです。
三井氏「過去にはYouTuberのファンイベントや、当時の若者に大人気だった読モのイベントなどをこのホールで開催していました。自分たちがヘアメイクを担当した読モが歓声を浴びている姿を見ることで、学生たちの自信や誇りを持つキッカケになっていました。」
音響システム更新の背景
今回、音響システムの更新に至った経緯を松岡氏に伺ったところ、機材に不具合があったわけではなく、時代の流れによる需要の変化が主な理由であったと語ってくださいました。
当初は音楽的な用途が主目的ではなかったため、音響機器にあまり大きな需要がなかったそうです。しかし、近年ではアイドルイベントをはじめとした音楽的な活用が増えており、そうした現場を支えるための音響設備の必要性を感じたことが更新のキッカケになったといいます。
松岡氏「近年のアイドルイベントは、使用される音源や音色が非常に多様化しています。以前の機材でも音は出せますが、音の一つひとつの明瞭度という点でやはり物足りなさを感じていました。だからこそ、今回の音響システムを導入することで、協力企業の皆様にもご納得いただき、より実践的な教育の実現に繋げていきたいと考えました。」
L-Acoustics KIVA IIを選択した理由

メイン KIVA II×8、サブウーハー SB15m×2
L-Acoustics KIVA IIシステムを長年使用してきた須藤氏は、次の更新ではこれしかないと考えていたそうです。
須藤氏「実際に現場で機材を使用される業者の方々からの機材を使いたいという声もあり、次回はL-Acoustics KIVA IIを導入しようと以前から決めていました。」
また、時代の変化にあわせて必要な機材を追加していくことで、柔軟にスケールアップが可能である点もこのシステムを選定した理由の一つとだったといいます。



アンプリファイドコントローラー LA4X×2
製品導入後の反響・感想
L-Acoustics KIVA IIシステム導入後の反響について内田氏は、「非常に好評です」と語ります。
内田氏「導入してからまだ1ヶ月ほどで、アイドルイベントなどはまだ行われていませんが、改修後すぐにモデルがランウェイを歩くファッションショーのようなイベントがありました。その際、今回更新した音響システムの音が非常に良いと参加者の皆様から感動の声をいただきました。」
ベルエポック美容専門学校の展望
今後の展望について、三井氏は“日本一の美容学校になること”だと語ってくださいました。その目標には、いわゆる有名サロンや有名ブランドに卒業生を輩出し、業界の第一線で活躍する人材を育成すること、そして世界で羽ばたいてもらいたいという思いが込められています。
さらに、若い世代にできるだけ早い段階から美容を学んでほしいという願いから、将来的には専門学校の中に高校を設立することも視野に入れているとのことです。すでに福岡校では美容分野に特化した高等課程を設けており、今年、第一期生が卒業を迎えました。
若いうちから好きなことを学ぶことの意義について、三井氏はこう語ります。
三井氏「美容師の国家資格には筆記と実技の両方がありますが、福岡校の第一期生たちは筆記試験の合格率が100%という結果でした。これは専門課程の学生でもなかなか達成できない数字です。やはり、好きなことを早い段階から学ぶというのは大きな力になるのだと、あらためて実感しています。」
また、広報を担当する内田氏は、日本一イケてる学生が集まる学校を目指したいと語ります。
内田氏「全国に数多くの美容学校がある中で、その頂点にいるような、一番おしゃれで、トレンドに敏感な学生たちに『進学するなら絶対ベルエポックだよね』と思ってもらえる学校でありたいですね。」
美容とエンターテインメントという異業種のコラボレーションを実現しているイベントホールで、今後はアーティストへの貸し出しなど、さらに幅広い用途での活用も期待されています。
今回の音響システムの刷新は、そうした実践的な学びの場をさらに充実させ、ベルエポック美容専門学校から世界で活躍する人材を生み出すための大きな一歩となるでしょう。