今回、L-Acoustics KARA、A15、X12X85XTをご使用いただいている、有限会社カムストックの代表取締役 松山典弘様に導入の経緯や選定理由などのお話を伺いました。

どんな種類の現場が多いですか?

主にミュージカルや芝居の音響を手掛けることが多いです。それとレッドブル・エアレースなどの企業イベントも行っていました。アリーナクラスの現場は自社機材でできますが、それ以上になると他社から機材を借りることが多いですね。

初めてL-Acousticsを体験したのはいつ頃でしたか?

2002年に知り合いからdV-DOSCを使った現場があるから見に来ないかと誘われて、神奈川県民会館に見に行ったのが初めてだったと思います。その時3階席の最後列で衝撃を受けました。明瞭度が高くハッキリと聞こえてくる音で、「ここでミックスできる」と思ったほどでした。同じころ、ベステックオーディオさんからL-Acousticsが言っている、ラインアレイの理論やアプローチについて話を聞く機会があり感銘を受けたことも記憶しています。
その後2003年にdV-DOSCを借りてツアーを行いました。フライングはできない環境だったのでdV-SUB 2台の上にdV-DOSC 8台をグランドスタックしました。計画段階ではこの本数のグランドスタックは安全面からやめた方が良いと、アドバイスされましたが、絶対に倒れないよう特注の台を作ってグランドスタックしました。ツアー初日は日生劇場だったんですが、劇場のスタッフが2階席の一番奥の座席で明瞭度の高い音に驚いていました。私の最初の印象と同じですね。

dV-DOSCとdV-SUBのグランドスタック

Kara(KaraIIにアップグレード済)とSB18のグランドスタック

L-Acousticsを導入された経緯を教えてください?

そのツアーで聞いた音や、当時のフィロソフィーが今も一貫し続けていることがずっと気になっていてL-Acousticsを導入しました。また、べステックオーディオさんからのアドバイスやサポートが的確だったことが大きかったと思います。本当はK1K2が欲しかったんですが、ラージシステムは他社ですが持っていたし、仕事の内容を考えてコンパクトで取り回しがよいKARAを導入することにしました。最近アップグレードキットを購入してKARA IIにアップグレードしました。

A15の導入理由は?

あまり考えることなく楽に仕込めて、チューニングも簡単にできると思えたのでA15 Focusを導入しました。可変曲率のスピーカーと比べてサービスエリアの距離が長いと高域の減衰が大きいのですが、全く問題のないレベルです。15インチの持つふくよかなローミッド感に満足しています。メインシステムだけでなくサイドスピーカーとしても便利に使っています。

サイドスピーカーとして使用したA15 FocusとKS21

フロントフィルの5XT

最後に将来的に目指している事は?

イマーシブシステムを取り入れたミュージカル現場を実現させたいです。

本日はお忙しい中、ありがとうございました。

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