2年連続の素晴らしいオーディオがグローバルな展開の可能性を生み出しました

2019年3月

2年前、Polygon Liveの3人のディレクターのうちの1人であるHugo Heathcote氏と、Polygonの共同ビジョン作成者であるArchie Keswick氏とNico Elliot氏は、フェスティバル環境に提供される新しいイマーシブ・オーディオのコンセプトについて話し合いを始めました。360°オーディオのプロジェクトを実現できる、技術的に信頼できるパートナーを探していたPolygonトリオは、L-ISAに必要なものがすべて揃っていることに気づきました。

L-ISAが使用されたのは、タイ・パタヤにあるサイアム・カントリークラブで毎年開催される芸術と音楽のフェスティバル「ワンダーフルーツ」です。2017年12月に初めてのプロジェクト「Polygon Live」ステージを実現し、 フェスティバル環境で、触覚、ホログラフィック映像、照明、立体音響などを同期させ、未来的感覚に訴える技術で、聴衆にフル・イマーシブ・エキスピリエンスを提供しました。

 
 

Heathcote氏が説明するように、PolygonがインタラクティブなPolygon LiveステージにL-ISAテクノロジを採用したのには、十分な理由がありました。「L-Acousticsは最高のスピーカーを製造するだけでなく、イマーシブオーディオ技術の開発においてもリードしているのです。私たちの優れたチームとL-ISAチームがコラボレーションし、フェスティバル創設者のPete Phornprapha氏と共に、ワンダーフルーツで完全に新しい、革新的なステージを提供するために、設計から設置までプログラムをプロデュースしました。」

新しいコンセプトが成功したことで、チームは2018年12月 2回目のイベントも、改めてシステムを採用することができました。今回、直径25mの竹製構造物の下で、単なるプレイバックからライブパフォーマンスに切り替えたことで、世界最高のアンダーグラウンドハウス&テクノミュージックDJたちが、4日間の間L-ISAを経験できるようになりました。

「オーディオに関する主な目的は、DJおよびプロデューサーにライブでコンテンツを空間化する能力を提供することでした。」とHeathcote氏は説明します。「このデザインの目的は、ステージを訪れた人たちに最高の音質を提供することだけでなく、サラウンドとオーバーヘッドのレイヤでオーディエンスを取り囲む、半球体に広がるスピーカーソースというカスタムのスピーカー構成で、より自由にオーディオを移動させる能力を最大限にすることでもありました。」

L-ISAシステム設計は、Polygon LiveとL-ISA Labsのディレクター Sherif El Barbari氏との共同作業でした。L-AcousticsアプリケーションエンジニアのAlvin Koh氏も、ニューヨークのSPYSCAPE体験博物館のような複雑なL-ISAデザインに携わってきたサウンドデザイナー兼イマーシブ・ミキシングスペシャリストのDavey Williamson氏と共に、このプロジェクトに密接に取り組んでいました。「WilliamsonさんがL-ISAプロジェクトにおいてクリエイティブで技術的に複雑なシステムを組み立てた経験と能力は、私たちにとってかけがえのない貴重な資産となりました。」とHeathcote氏は語ります。

 
 

チームは、構造体の中心に面した SB18×1台とKara×3台による12ハングを12面体の構成で配置し、各ハングの下には115XT HiQが配置され、ニアフィールド・カバレッジを提供しました。上下の感覚は、すべて真下を向いて円形に配置されたの115XT HiQ×8台によって提供し、低域は、水平に配置した 8台×2列からなる中央構成で設置されたSB28×16台によって提供されました。システムは、64ソースのMADIストリームをL-ISAコントローラーに送信するDiGiCo SD824 Core 2によってコントロールされました。システムのキャリブレーションは、Williamson氏の指示の下で、システムエンジニアのMatt Gush氏によって行われました。

「結果はすべての期待を超えました」とHeathcote氏は指摘します。「サウンドは、今まで体験したもので最高でした。システムは非常に使いやすくて、うまく機能しました。これはエキサイティングな旅の始まりとなり、本当に素晴らしい経験を提供し続けることを目標に、L-ISAテクノロジーをできる限り推進することを楽しみにしています。最高の技術を私たちに委ねてくれたChristian Heil氏、Sherif El Barbari氏、そしてL-ISAチーム全体に感謝します。」

2年連続で導入されたシステムの成功により、Polygon Liveは、このコンセプトを世界中に展開することを目指しています。