2023年4月
昨年、L-AcousticsはLA7.16iアンプリファイド・コントローラーを発表し、ユーザーに「これまでとは違う増幅方法」を提案しました。長年の研究・開発に基づいて設計されたLA7.16iは、特にマルチチャンネルの固定設備プロジェクトに置いて大幅に柔軟性と効率性を高めています。この度、L-Acousticsは、ライブ・プロダクションに特化したツアー専用のLA7.16アンプリファイド・コントローラーを発表します。

LA7.16アンプリファイド・コントローラーは、現代のツアリング・アプリケーションにおいて滅多に見ない効率性とサステナビリティのレベルを保持しながら、リアルタイムのパワー・ニーズに対応するために至高の柔軟性を提供します。2Uで16×16構成というこの高密度フォーマットでは、同じサイズのアンプより多くのラインアレイをドライブできるため、使用するツアーラック数が少なくなり、エネルギーと時間の節約につながり、現代のツアリング・アプリケーションに必要な高い効率性とサステナビリティを提供しながらマルチチャンネルおよびハイブリッドのプロダクションのニーズに応えることができます。高密度フォーマットにより、設置に必要な面積、重量、時間を節約できます。

LA7.16は、20のドライバーを搭載し16のハイパワー・チャンネルと16のDSPチャンネルを必要とするL2とL2Dが属するLシリーズが求める増幅のニーズに完璧に対応します。 LA7.16は、初期設定の素早いセットアップを可能にするタッチスクリーンとエンコーダーホイール、そしてリアパネルにスピーカー用の1つのSC32コネクタを装備しています。新しい接続アクセサリーを使用して、K2までL-Acousticsのあらゆるラインソースアレイをドライブできます。

 新しいLA-RAK IIIツアリング・ラックは、9Uラックで60,000ワット以上のピークパワーを達成できる48のアンプチャンネルと48の個別のDSPチャンネルを提供する3台のLA7.16アンプリファイド・コントローラーと、Milan AVBのシームレスなリダンダンシーに対応する2台のLS10をマウントしています。

現在のアンプテクノロジーは、長時間にわたって全チャンネル同時に電力を供給するような設計になっています。しかし、実際はそういう使い方は非常に珍しいのです。LA7.16アンプリファイド・コントローラーは、パワーをより効率的に提供し、エネルギーをより効果的に使用します。

「市場で最も効率性の高いLA7.16と、新しいLシリーズは理想的な組み合わせです。」と、エレクトロニクス部門プロダクト・マネージメント責任者のスコット・サグデン(Scott Sugden)は語ります。「そのパワー容量とエネルギー効率は画期的な設計となっており、レンタル・プロバイダーにとってより速い作業、運搬と展開で現実的な経済性を可能にします。」

LA7.16は、サウンド・デザイナーがすべてのL-Acousticsスピーカーを1台のアンプで利用できるようにするパワー・マネージメント・テクノロジーのスイート「L-SMART」を使用しています。L-SMARTは、独自の予測モデリング・アルゴリズムを用いて、電源ユニットと個別のアンプチャンネルを管理します。アンプ内のハードウェア・センサーがリアルタイムで情報を収集し、DSPがそれを分析してスピーカー・システムのニーズにダイナミックに対応します。それによって、電源ユニットは、短期的に極めて高いピーク電力と、より長期的により低い電力を供給します。このエネルギーは、高度なD級出力段にインテリジェントに供給され、常に最適なシステム性能を保証します。LA7.16は、K2まであらゆるL-Acousticsスピーカーをドライブでき、より少ない予算でも大型スピーカーの高精度の増幅と処理を可能にします。

LA7.16は、Prolight + Sound(ホール11.0、ブース#C06)と、InfoComm(2階のブース#5751および3階のデモルーム#W320)で展示されます。

LA7.16は2023年10月から出荷予定。

詳しくはこちらよりご覧ください。