2018年3月
アンドリュー・ロイド・ウェバーの「キャッツ」は世界の中で最も長く上演されているミュージカルの一つです。2007年以来アジアで大ヒットになり、2017年7月から韓国で上演されていました。レンタル会社のEco&Bizは、ツアーが行われる会場の多様性に対応できるよう、 一貫した音質とカバレッジを提供するL-AcousticsのKara/Kiva II/K2システムを会場に提供しました。

Eco&Bizのキム・ギヨン氏は1992年からサウンドデザイナを務めています。2003年、Cats Korea Big Top Tourでサウンドチームのマネージャとして携わり、そのときからずっとキャッツチームと共に働いています。S&Co Ltd(韓国)とReally Useful Group (RUG)によりプロデュースされた今回のツアーでは、キム氏は音響デザインに自由な裁量権が与えられました。

グローバルレベルでの統一性が非常に大事で、英国のキャッツの音響監督と協力して、韓国でのオーディオシステムが連続的な曲のパフォーマンスに適用できることを確認しました。

L-Acousticsの3Dアコースティックシミュレーションプログラム「Soundvision」を使用し、各会場の音響効果をシミュレートし、L-Acoustics は、一貫したシグネーチャサウンドを提供してくれるので、会場のサイズに合わせてシステムのセットアップを簡単に変えることができました。また、LA Network Managerのアレイモーフィング・ツールを利用し、数分で一貫した音色バランスをショーからショーへ提供することもできました。

「初めてL-Acousticsを使用した日以来、音楽監督はSPLと明瞭度の優れた点から結果に大変喜んで、キャッツのアジアでのパフォーマンスは、L-Acousticsシステムをずっと使用しています。」とキム氏は述べました。「実は、L-Acousticsに変えたら、以前直面していた問題を全部解決できました。例えば、セットアップの時間がいつも短すぎるため、Soundvisionで各会場のセットアップを事前に設定することができ、大変助かります。 また、会場の構造が原因でフライングができない場合、アレイをグラウンドスタックすることができることも素晴らしいです。」

キム氏は、ステージのLRシステム、センタークラスタ、フロントフィルとサブウーファー、モニターとサラウンドシステムを配置してキャッツのデザインを可能な限りシンプルに保ちました。

「韓国のキャッツのオリジナルデザインはFOH-LRシステムにKARAを使用していましたが、会場のサイズや構造などに合わせて、12台のK2をフライングして使用したこともあります」とキム氏は説明しました。「センタークラスタには14台のKaraを配置し、4台のSB28サブをグラウンドスタックしています。この組み合わせで、各会場に一貫したカバレッジを提供することができました。このシステムは本当に効果的で、私だけでなく、観客もすごく満足しています。」

キャッツの韓国ツアーは、2月18日ソウルの世宗文化会館・大劇場で終了しました。