ニューヨーク – 2018年4月

KivaIIとARCS WiFoは、ニューヨークのタイムズ スクエアの中心に新しくできた Opry City Stageに、本格的なナッシュビルのサウンドをもたらすために採用されました

タイムズスクエアの中心 1604 Broadway に12月にオープンした2500平方メートルを超える4階建てのOpry City Stageは、Grand Ole Opryがナッシュビルから初めて進出した、エンターテイメント複合施設です。

質の高いライブミュージックをOpry City Stageのメインステージで楽しんでいただくために当社は、新しい会場のサウンドが素晴らしくなるようにしたいと考えました。だからこそ、建物の2階 メインステージと、4階にあるOpry City Stageの「Studio」として知られている、くつろいだ雰囲気のパフォーマンス・ステージのためにL-AcousticsのKiva IIとARCS WiFoシステムを選択しました。レギュラーでカントリーミュージックのライブパフォーマンスが両方のステージで行われており、Grand Ole Opryのライブストリーミングや、「Bluebird Cafe」でも上演される、ナッシュビルで有名なソングライターが集うスペシャルプログラムもお勧めです。

地元の認定プロバイダーSee Factorのサポートを受けたGC Proにより提供されたこれらのシステムは、Malvicino Design GroupがOpry Entertainment Groupのテクニカル・サービス・ディレクターのJeff Hatfield、Opry City Stageプロダクション・マネージャー、テクニカル・ディレクター、リード・オーディオ・エンジニアのBilly GastfieldとL-Acousticsアプリケーション・エンジニアのJesse Stevensと連携を取りながら設計されインストールされました。

260席のOpry City Stageには、片側8台のKivaIIの上に2台のSB15mサブウーファーをフライングしているLRアレイシステムと、ステージの下に3台のKS28サブが設置されています。13台のさまざまなXシリーズ・コアキシャル・システムは、フロントフィル、アンダーバルコニーフィル、及びバーやバルコニーエリアのカバレッジのために設置されています。12台のX12 ウェッジは必要に応じてステージ・モニタリングのため利用できます。

200席の Opry City Stage の「Studio」は、スタンディングのみショーでは280名を収容できます。そのシステムは、ARCS WiFo(ワイド&フォーカス)スピーカーの2つのクラスタと、3つ目のクラスタで、客席後方をカバーします。バーとプライベートラウンジは、5XTとX12の分散システムでカバーし、X12ウェッジはステージで使用されます。

ミュージックルームの両方のサウンドシステムは、2つのミュージックフロアの間にあるマシンルームに設置されたLA12XLA4XLA8の合計13台のアンプリファイド・コントローラーによってコントロールされています。そのマシーンルームは、システムデザイナHoracio Malvicinoが考えた、どちらかのステージ上にあるI/Oラックと、両方で使用されているヤマハCL5 FOHコンソールからの信号も、会場のどこにでも接続を可能にする、ネットワークのマトリックス・ハブとセントラル・パッチ・ベイとして機能します。さらに、システム全体は、ファイバーを通してナッシュビル会場との入出力ストリーミングの管理を行う、近くの建物内のブロードキャストコントロールルームと接続することができます。

「私のアプローチは、通常のPAデザインとは少し違って、レコーディングスタジオのように柔軟性の高いルーティングが欲しかったのです」と北南米、中東やヨーロッパでスタジオを数多く設計・施工した Malvicino氏が述べています。「L-Acousticsシステムがこのプロジェクトの最良の選択肢に違いない」と強調します。

「この会場は天井までの高さがおおよそ13メートル、大きな中二階を備えた1980年代の古い劇場で、興味深い音響的課題と視角の問題がありました」「システムは音楽拡声のために優れたものが必要でしたが、お客様が食事しながら音楽を楽しむので、攻撃的でないけれどもパワーが欲しかったのです。音楽は体で感じるものであって、会話を楽しんでいるお客様の邪魔をしてはならない。だからこそKivaIIとARCS WiFoのスピーカーはこのような状況にピッタリです。私達はレコーディングスタジオのクオリティが欲しいと思っていました。L-Acousticsは本当にPAシステムのSSLの様です!」

「これら2つの会場の性格がかなり違っていて、極めて特殊なサウンドシステムソリューションが必要でした」と有名なニューヨークジャズクラブ「Iridium」からOpry City Stageに来たBilly Gastfieldは述べています。「Opry City StageのKivaIIと「Studio」のARCS WiFoはそれぞれに完璧にマッチングしています」

「KivaIIのお蔭で、毎日11時30から深夜過ぎまでダイニングルームでパーフォーマンスを行っているように、会場内がうるさすぎることなく最適にカバーできています。」「フードサービスを妨げることなく、パワフルで適度なレベルの音楽をバルコニーとバルコニーの下に再現し、ナッシュビルのライブミュージックと全く同じ雰囲気を作ることができます」また、KivaIIの目立たない、美しい曲線を描いたデザインは劇場の高い天井と舞台に建築学上的にとても調和しています。
4階の「Studio」は、天井が低く音響的処理をされた壁がある環境です。ARCS WiFoは独特の高い指向特性を持っているため、壁からエネルギーを保ちながら部屋全体に均一なカバレッジを提供することができます。「ここはエレキとアコースティック楽器の両方に適合するよう設計されたハイファイな部屋であり、ボーカルを明瞭に聞き取ることができます」と強調します。「この会場は、他の会場と違って、カントリーミュージックにピッタリです。ARCS WiFoで贅沢にそれを楽しむことができます。このシステムはそれを目的として作られたようなものです」

Malvicino氏は、ルームシミュレーション、システムデザインインプット及び技術サポートを担当したL-Acousticsアプリケーション・エンジニアのJesse Stevensと、北東アメリカセールスマネージャのScott Pizzoの名前を挙げてL-Acousticsのサポートを高く評価しました。

「構造的にも音響的にも非常に異なる2つの会場に、一貫したサウンドを持たせるなど、様々な課題がありました」とMalvicino氏が説明します。「また、部屋が非対称なことや大きなアンダーバルコニーのような問題もありました。でも、billy gastfieldやOpryの皆さんやL-Acousticsなどと協力して一緒に問題を解決してくれました。L-Acousticsの製品及び人々との素晴らしい経験をすることができました。

Malvicino Design Group、See Factor、GC Proの詳細については、www.malvicinodg.comwww.seefactor.comwww.guitarcenter.com/gc-proをそれぞれご覧ください。