2018年4月

フィンランドの中央部、ヘルシンキから北へ6時間離れたウィンタースポーツのメッカで、国内で最も人気のある観光地の1つであるクーサモがあります。そのクーサモの見事な景観の中に、会議、展示会、コンサート、ショーを開催する多目的センターであるクーサモホール(Kuusamo Hall)があります。ホールの劇場はフィンランドのL-Acoustics 認定プロバイダーであるAudicoによって設計及びインストールされたKiva IIシステムを所有しており、訪れるプロダクションにとって魅力的な会場に変身しました。

観客にユニークな「五感の体験」を提供することを目的として1980年にオープンしたクーサモホールは、周りの環境と美しく調和しています。フィンランドの自然の美しさを表現する、劇場は木で装飾され、暖かく、魅力的な雰囲気を醸し出し、様々な音楽イベントを楽しむためのスペースを演出しています。しかし、そのオーディオシステムは、建設の時以来更新されておらず、天井に設置されたスピーカーだけで構成されていました。目立たないシステムであっても、訪れるプロダクションのニーズを満たさず、各パフォーマーは自分のPAを持ち込まなければなりませんでした。

「システムを新しくする目的は、パフォーマーの表現をより魅力的に見せる場所にすることでした。」とAudicoのPauli Molnar氏は語ります。「素晴らしい会場ですが、皆が自分の機材を持ち込むので積み下ろしに時間がかかり、ホールの技術者たちはゲスト技術者の仕事が終わるのを待つしかなく、時間の無駄でした。」
クーサモホールのマネージメントチームはAudicoによってインストールされた他のL-Acousticsシステムを聞いたことがあって、既にL-Acousticsを使いたいと思っていました。

「クーサモホールは様々なミュージックイベントを開催する多目的劇場です。アイデアとしては、最高のサウンドシステムを提供し、訪れるパフォーマーの仕事が、サウンドチェックのためにマイクやコンソールのセットアップを行うだけにすることがありました。」とMolnar氏は説明しました。

Audicoは、2016年会場を訪問し提案事項を提出しました。Molnar氏は、L-Acoustics アプリケーション・エンジニアGertWiersemaと協力し、システムの設計をできる限りシンプルにできる、ロングスロー及び均一したSPLを提供する超小型のKivaIIを選択しました。これにより会場全体に一貫したカバレッジを提供するシステムを設計することができました。

両側に2台のSB15mサブと8台のKivaIIを共吊りしてあり、センターに2台のSB18iサブウーファーもフライングされています。フロントフィルと6台の5XTと、ステージモニタースピーカーで 6台のX12が採用されています。

システムのインストールは、約一週間かかり、ちょうどクリスマスの直前に終わりました。システムは劇場の雰囲気と相まって、魅力的で使いやすい会場に変わりました。」

「KivaIIシステムはとても効果的で、会場が望んでいたカバレッジを提供しています。」とMolnar氏は述べています。「様々な音楽ジャンルで使用されており、誰もが結果に満足しています。ホールのアコースティックは、あまりロックンロールミュージックのために設計されていないのに、そのジャンルのパフォーマンスを開催できるようになりました。今やクーサモホールは本当の意味で多目的ホールになりました。」

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