2020年1月

LA-RAK II AVBは、コンソールからプロセッサー、アンプリファイド・コントローラーに AVBで信号を伝送します

ライブサウンド業界において 品質と実用性においてマーケットをリードする優れたオーディオソリューションの開発で有名になったL-Acousticsは、世界トップ20のフェスティバルの半数で採用されています。製品の使いやすさ、素早いセッティング、経済的な物流を常に目指しているL-Acousticsは、カリフォルニア州アナハイムで開催されている2020 NAMMショーにて、9 Uフレームで12チャンネル・アンプを提供する新しいLA-RAK II AVBフライアブル・ツアーリングラックを発表しました。Milan認定された 3台のLA12Xアンプリファイド・コントローラー、2台のLS10 AVBスイッチと、プラグアンドプレイ方式と信頼性の高いリダンダント・ネットワークオーディオを提供するために、ラック内で事前に配線された電源と信号分配パネルを備えています。

「L-Acousticsの目標は、システム設計、設置、コントロールを最適化するために常に技術を進化させることです。そうすることで、サウンドエンジニアたちはアーティストや観客のために並外れた体験を作り出すことに集中できます。」と、エレクトロニクス開発およびAvnu取締役員のゲニオ・クロナウアー氏は説明します。「専用のAVBラックをスタートさせることは、オーディオの品質をさらに向上させながら、サウンドのプロフェッショナルがツアーや仮設設備をできる限り迅速かつ簡単に行えるようにしたいという考えの現れです。」

ラック内の1Uスペースに2台のLS10 AVBスイッチがラッキングされていることで、シームレスなデュアルネットワーク・リダンダンシーと、FOHのP1プロセッサーからMilan認定のアンプリファイド・コントローラーまでの完全なAVBエコシステムが可能となります。プライマリ・オーディオネットワークで障害が発生した場合、自動的にリダンダントAVBネットワークに切り替わり、オーディオが途切れることなくショーを続行できます。コンソールからアンプまでのAVB信号は、より良い音質を保証します。1台のAVBストリームで最大8チャネルを1本のケーブルで送れるので、人件費とケーブルコストを節約できます。

前のモデルと同様に、頑丈なLA-RAK II AVBは衝撃を吸収する内部フレーム、運搬を容易にするためのプロテクションとハンドリングの特長を備えています。あらゆる電圧環境に対応し、世界中で機能するLA-RAK II AVBは、L-Acousticsレンタルパートナー間におけるツアーの物流とクロスレンタルを容易にします。LA-RAK II AVBは、従来のLA-RAK IIおよびLA-RAK規格と機械的にも電気的にも互換性があります。

AVBへのアップグレードを希望する既存のLA-RAK IIユーザーのために、LA-RAK II AVBアップグレードキットを用意しています。

「AVBとMilanプロトコルの採用メーカーが増えるにつれて、堅牢なスピーカーシステムの条件を満たすネットワークテクノロジーが他にないことを、より多くの業界のプロフェッショナルが認識するようになりました。」とクロナウアー氏は結論して述べます。「Milanがプロフェッショナル・オーディオで唯一の決定的なネットワークであるという事実は、正確で安定したオーディオ転送を保証します。つまり、より良い音質が得られるということです。LA-RAK II AVBを使用することで、サウンド・プロフェッショナルはネットワークのセットアップに時間を取られることなく、代わりに素晴らしいパフォーマンスを実現するという自分の得意なことに集中することができます。」

LA-RAK II AVBは2020年3月にフランスを出荷予定です。

L-Acoustics LA-RAK II AVBのフロントビュー

L-Acoustics LA-RAK II AVBのリアビュー