2025年6月
フロリダ州マイアミ、ダウンタウンのエンターテイメント地区の中心に位置するNBAマイアミ・ヒートの本拠地であるカセヤ・センター(Kaseya Center)は、バスケットボール以外にも年間80以上のコンサートやカンファレンスを開催しています。ビスケーン湾のウォーターフロントに位置し、シティスカイラインとサウスビーチに挟まれた、活気あふれる地区の会場にふさわしいサウンドを提供するため、今シーズンの開幕前にSolotech Systems Integrationによって新たにL-Acoustics K2サウンドシステムが導入されました。

「L-Acoustics を選んだ理由は2つあります。1つ目は、卓越したオーディオ明瞭度の追求です。すべてのファンや観客がアリーナで提供されるあらゆるコンテンツを明瞭に聞き取り、楽しむことができるようにすることです。2つ目は、非常に限られた設置スペース内に高性能オーディオシステムを統合するという課題です。重量を増やす余裕がなかったにもかかわらず、L-Acousticsはこの課題を見事に解決し、厳しい仕様を満たすソリューションを提供してくれました。」と、マイアミ・ヒートのシニアエンジニア兼放送サービスディレクターのブレイク・エングマン(Blake Engman)氏は述べています。

NBAフランチャイズをマイアミにもたらしたHEAT Groupは、最先端の技術と最新の改修によりカセヤ・センターを南フロリダを代表するスポーツ・エンターテインメント会場とすることを目指しています。今回の音響システムのアップグレードは、マイアミのダイナミックなカルチャーを象徴する、力強いサウンドと迫力のある低音を実現します。

「L-Acousticsのサウンドシグネチャーを備えたK2は、施設のレベルとパフォーマンスを決定づけました。」と、Solotechのマイアミ営業部長、マーク・ウィルソン(Mark Wilson)氏は述べています。「A15i FocusWideスピーカーも同じサウンドシグネチャーを持ち、上層階をなめらかかつ均一にカバーし、K2との整合性も完璧です。アリーナのどの座席でも一貫して音楽的でインパクトのあるサウンドを体感できます。システムはファン体験を全く新しいレベルへと引き上げています。」


2024年夏に設置されたこの新しいシステムは、コート上空の中央ディスプレイの周囲に、10台のK2を8つのアレイでフライングし、そのうち4つのアレイ(北東、北西、南東、南西)には、それぞれメインPAシステムとタイムアライメントされた4台のKS28サブウーハーが設置されています。機器ラックに収納された合計20台の16チャンネル・アンプリファイド・コントローラーLA7.16iがすべてのK2をドライブし、4台のLA12Xがサブウーハーをドライブします。コートの両端には、片側4台ずつKS28サブウーハーをグランドスタックし、さらなる低域効果(LFE)を補強しています。アッパーボウル席のカバーには計75台のA15i Focus/Wideを組み合わせた32のディレイアレイが設置され、こちらも8台のLA7.16iによって効率的にドライブされています。

HEATは会場管理者と緊密に連携し、音響システム選定プロセスを主導しました。」とウィルソン氏は説明します。「会場はレンタル需要の強化を考えていましたが、最終的にはファンエンゲージメントを最優先したチームの意思が決め手となりました。彼らはバスケットボールのために真に高性能なシステムを導入することを決意し、いくつかの選択肢を比較検討した結果、L-Acoustics K2を選択しました。この選択は、マイアミの活気ある音楽文化と、スピーチの明瞭度といった重要な会場要件を完璧に両立させています。」ウィルソン氏は自信を持ってこう締めくくります。「あの空間でこれ以上の音響システムを想像するのは難しいでしょう。」

ライブゲームとオンラインエンゲージメントの両方において、ファンの期待に応えるサウンドを維持することがこれまで以上に重要になっています。「HEATは、試合前、試合中、試合後に特徴的なオーディオコンテンツを配信し、NBAが義務付けているコートサイドのマイクが、視聴者のためにコート上のアクションを捉えています。」とウィルソン氏は話します。「このシステムのサウンドは素晴らしく、コンテンツの違いをはっきりと聞き取ることができます。NBAはリーグ全体でより良い観客体験の創出に注力しており、L-Acousticsのようなシステムは、各チームにそのコンテンツを強化する機会を提供します。素晴らしいサウンド、素晴らしいチーム、まさにウィンウィンの関係です。」