中広電広播電影電視設計研究院 と Rightway Audio Consultants が中国最大の L-Acoustics スポーツ会場設備を設計と設置。

2022年5月
18,000席の成都鳳凰山室内競技場は、最先端の成都鳳凰山体育公園の中心に位置しています。バスケットボールやアイスホッケーなど、世界的な競技大会に最適な設計で、2022年夏には第31回ユニバーシアード(国際大学総合競技大会)と2023年に第18回AFCアジアカップが開催される予定です。国内外のスポーツイベントだけでなく、ライブコンサートやパフォーマンスアート、話題の製品発表会などの開催にも対応できるように整備されています。この巨大な複合施設は、世界クラスのイベント会場であり、年間を通じて様々な文化的エンターテイメントプログラムで金牛地区の地元住民を盛り上げることでしょう。

NBA規格のこのアリーナは2019年に着工し、音響・映像技術の設計・施工は中広電広播電影電視設計研究院(DRFT)が受注しました。DRFTのエンジニアリング・ディレクターであるヂョウ・ヤオピン氏は、L-Acousticsと仕事をしたことがあり、注目を集めるスポーツやツアーリング・プロジェクトに世界クラスのオーディオソリューションを提供している同ブランドの評判に自信を持っていました。ヂョウ氏は、L-Acousticsの公認プロバイダーであるRightway Audio Consultants(RAC)と協力し、プロジェクト全体の技術サポートを行いました。「L-Acousticsソリューションの優れた精度と性能に加え、RACとL-Acousticsアプリケーションチームの両方から並外れたサービスを受けられると確信していました。」と説明します。

サウンドデザインの課題として、反射するガラス面を持つVIPボックスエリアがります。また、中央に配置された360°LEDディスプレイスクリーンがあり、スポーツやライブイベントなどイベントの種類によって最適な位置に移動します。DRFTのシステムデザイナーであるヂャン・シンユー氏は、L-Acoustics Soundvisionソフトウェアを使用して会場をマッピングし、LEDスクリーンがどこに設置されていても、観客全体に最適なカバレッジとSPLを実現するためにいくつかのサウンドシステム構成をテストしました。「Soundvisionは、さまざまなデザイン案を試すのに優れたツールです。」と彼女は説明します。「スクリーンの位置をすべて考慮した上で、最適なパフォーマンスを発揮するスピーカー構成を見極めることができました。」 イベントタイプごとの設定はあらかじめプリセットされており、会場のオペレーターがLA Network Managerで簡単に呼び出すことができます。

最終的なシステムの設備は、DRFTのシニアエンジニアであるリー・ダオジュン氏が担当しました。メインシステムは、L-Acoustics A15i Focus 6台とA15i Wide 1台で構成された8つのアレイをLEDディスプレイの上に楕円形に屋根から吊り下げ、360度観客をカバーしています。3台のKS21 サブウーハーで構成された4つのハングが中央にフライングされており、ローエンドの量感を確保しています。ディスプレイキューブの下には、4台のL-Acoustics X15 HiQがコート上のアスリートのモニターとして機能しています。システム全体は、22台のLA4Xアプリファイド・コントローラーによってドライブされています。

シニアエンジニアのリー氏は、DRFTがRACとL-Acousticsから受けたサポートを高く評価しています。「3年間のプロジェクト期間中、経験豊富なアプリケーションエンジニアをいつでも呼び出すことができ、その結果、エンドユーザーにオペレーティングシステムの総合的な説明を行うことができました。」と語ります。<br/ ><br/ >リー氏は続けます。「柔軟度の高いAシリーズシステムは、複雑な要求に応えるための最適なソリューションとなりました。成都鳳凰山体育公園の総合運動場と技術チームは、活気あふれる金牛地区に質の高いスポーツとエンターテインメントプログラムを提供する準備が整っています。」

アリーナの技術運営を担当する成都万館体育文化産業有限責任公司(Vanguan Sports)の技術副主任、リュウ・フミン氏も同じように考えています。「テスト当日は、アリーナ全体に響く音に驚きました。これだけの音響システムを持つスポーツ施設は滅多にないでしょう。このチームは、世界クラスのイベントを高い技術水準でパフォーマンスを発揮できる適切なツールとリソースを手に入れたのです。」

18,000席の成都鳳凰山室内競技場は、最先端の成都鳳凰山体育公園の中心に位置しています。

DRFTのシステムデザイナーであるヂャン・シンユー氏は、L-Acoustics Soundvisionソフトウェアを使用して会場をマッピングし、LEDスクリーンがどこに設置されていても、観客全体に最適なカバレッジとSPLを実現するためにいくつかのサウンドシステム構成をテストしました。

3台の サブウーハーで構成された4つのハングが中央にフライングされており、ローエンドの量感を確保しています。

メインシステムの様子

成都鳳凰山体育公園の屋内競技場では、年間を通じて様々な文化的エンターテイメントプログラムが開催されています。

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