2023年6月
今年4月、EDMフェスティバルのファンは、バンコクのUrban Yard RCAで開催されたタイ国内外の有名なアーティストが集った4日間のダンスイベントを楽しむことができました。2023年の「SIAM Songkran Music Festival: SIAMYSTIQUE」は、Afrojack、Hardwell、Dash Berlinの世界的なスーパースターと、タイの22BulletsやシンガポールのWukongなど、地域の有名なアーティストが共演しました。ビッグルーム、プログレッシブ・ハウス、ハードスタイルといったエレクトロニック・ミュージックの様々なサブジャンルのパフォーマンスがあり、フェスティバルは毎日踊りに来る10000人のファンのためにテンポをキープできるプロフェッショナルの音響システムを必要としていました。

フェスティバルの制作会社WAVE BCGとOne Asia Ventures Co. Ltd.は、ダイナミックなコンサートを作るために必要な、フルレンジのパワフルなPAシステムのデザインと設置をOne Systems Global Productionに依頼しました。One Systemsは、『Together festival』や『Wonderfruit』といったタイで注目されるイベントの音響・照明サポートで有名です。大規模な野外イベントの長い経験を活かして、SIAM SongkranのためにL-Acoustics Kシリーズのプロフェッショナルな音響システムを設計しました。

「EDMのエネルギーを再生できるのは、パワフルな音響システムしかありません。特にRCAのような広い野外会場では。」と、One Systemsと日ごろから協力しているSIAM SongkranのFOHエンジニア、アヌソーン・ペーティワッタナパーン(Anusorn Peetiwattanaphan)氏は語ります。「Kシリーズのシステムは特に一流のアーティストに受けが非常に良くて、ヘッドライナーのAfrojackとHardwellに認めてもらえると確信していました。」

ペーティワッタナパーン氏は、システムエンジニアのチャユッ・ボーンチュアイジャルーン(Chayut Boonchuayjaroen)氏とOne Systemsのチームと共に、L-Acoustics Soundvisionソフトウェアを用いて6600㎡の観客エリアを適切にカバーするためにコンサート用スピーカーシステムを設計しました。設計されたシステムは、片側16台のL-Acoustics K2メインシステムと6台のK1-SBサブウーハーで構成されました。また、3台のKS28による12のスタックが均等にステージフロントに配置されました。アウトフィルは片側8台のK2が使用され、2台のKara IIによる4つのスタックがフロントフィルを提供しました。ステージ上では、片側4台のKara IIの下に2台のSB18サブウーハーと1台の115XT HiQウェッジがDJモニターシステムとなりました。広いオーディエンスの後方にあるVIPエリアは、片側4台のKara IIディレイシステムでカバーされました。全システムは、2台のL-Acoustics P1プロセッサー経由した42台のLA8と15台のLA12Xアンプリファイド・コントローラーによってドライブされました。

「今年のSIAM Songkranは、EDMファンにとって特別な体験になりました。」とペーティワッタナパーン氏は語ります。「One Systemsが提供したプロフェッショナルの音響システムは、4日間に及ぶフェスティバルの来場者が、テンポが一度もずれることなくダイナミックでエネルギッシュなダンスミュージックに没頭することができました。」

アウトフィルは片側8台のK2で構成。

メインPAは、片側16台のK2と6台のK1-SBで構成。

延べ36台のKS28が低域を補強。