ウィンブルドンの邸宅地下をL-Acousticsの空間へ ―― 劇的リノベーション
地下のダンスフロアエリア
2025年11月
ウィンブルドンの全英テニス&クロッケークラブのすぐ近くにある広大な地下エンターテイメントスペースが、L-Acousticsプロフェッショナルオーディオによって生まれ変わりました。しかし、これは単なる一般的なクライアント・プロジェクトではありませんでした。ロンドンの南西部に拠点を置くインテグレーターLighthouse社と長年の付き合いがあるこの邸宅のオーナーは、あるユニークな提案を持ちかけたのです。それは、「機材選定から設計まで、一切の制限を設けず、自由な裁量でシステムを構築してほしい」というものでした。唯一の条件は、「最高の音を実現すること」。しかも、完成後はLighthouse社がこの空間をショールームとして利用し、将来のクライアントに対して、ラグジュアリーな住宅環境における卓越したオーディオシステムの可能性をデモンストレーションできるというものでした。
Lighthouse社とオーナーのパートナーシップは10年近くに及びます。これまでもヨーロッパやアメリカ各地にあるオーナーの複数の物件において、音響システムの設計と導入を委託されるほど信頼を得ています。今回のプロジェクトでの依頼内容は実にシンプルで、「最高の音質を実現するオーディオシステムを設置する」というものでした。Lighthouse社は、自社のビジネスニーズにも合致するよう、空間を自由に設計する全権を委ねられたのです。
Lighthouse社のマネージング・ディレクター、ジョン・シャファー(Jon Schaffer)氏は次のように語ります。「L-Acousticsを採用したプロジェクトは、今回が初めてです。同社には長年注目してきましたが、導入にふさわしいプロジェクトを待ち望んでいました。今回の導入を通して、将来のお客様にLighthouseと提携することでどのようなメリットが得られるのかを示す機会として活用できると分かっていたので、オーディオブランドの選定について選択肢は一つしかありませんでした。」
その選択は明白でした。L-Acousticsの多彩な製品ラインナップは、それぞれ異なる音響アプローチが求められる4つの独立したエリアからなるこの地下室のレイアウトに、完璧にフィットしたのです。

バー&ミーティングスペース

バーエリアをカバーするX4i
複雑な多ゾーン空間における改修の課題
地下空間の設計には大きな課題がありました。本プロジェクトは既存設備の制約下での改修作業であったため、Lighthouse社は既存の配線設備や建築構造の制約を考慮しながら設計を進める必要がありました。この空間には反射面が多く、特にバーエリアでは数百本ものボトルが並んでおり、不要な残響や共鳴が発生する可能性がありました。また、各ゾーン間で音響的に干渉することなく、地下空間全体で一貫した音響効果を実現することも重要な課題でした。
エンターテインメント空間は4つの異なるエリアで構成されています。チェーンカーテンでメインスペースと仕切られたジムエリア、リラックスした集まりに最適なバー&ミーティングエリア、大型スクリーンを備えたスポーツラウンジ、そしてハイテンションなエンターテインメントに対応したダンスフロアです。各ゾーンにはそれぞれ独自の音響ソリューションが求められました。
Lighthouse社はこの複雑な課題に対処するため、L-Acousticsの音響シミュレーションソフトウェア Soundvisionを活用しました。シャファー氏は次のように説明しています。「Soundvisionは、検討すべき複数の設計オプションを提供してくれるという点で非常に重要でした。L-Acousticsのサポートと連携することで、可能性を絞り込み、それぞれの空間に最適なソリューションを見出すことができました。」

スポーツラウンジ

スポーツラウンジのスクリーンの上に、2台のX4iが設置されました。
各ゾーンに最適化された精密なソリューション
ジム
チェーンカーテンで仕切られたジムエリアには、天井に取り付けられた2台の黒いL-Acoustics X6iスピーカーが設置されています。X6iが選ばれた理由は、仕切られ限られたスペースにおいて、過度な低音に頼らずとも均一なカバレッジを実現できる能力にあります。サブウーハーを設置することなく、すっきりとした美観を損なわずに豊かなサウンドを実現しました。
バー&ミーティングスペース
L-Acoustics X4iスピーカー2台とL-Acoustics SB10iサブウーハー1台の組み合わせにより、一人でくつろぐ時でもグループを招いて楽しむ時でも、豊かでクリアな音響環境を提供します。SB10i適切な換気機能を備えた建具の裏に巧みに隠されています。「この配置により、音量を下げてもスピーカー本来の明瞭度と解像度を楽しんでいただけるため、音楽と自然な会話が調和します。社交の場として設計された空間において、これは非常に重要なポイントでした。」とシャファー氏は説明します。
スポーツラウンジ
スクリーン上部にさりげなく配置されたL-Acoustics X4iスピーカー2台と、L-Acoustics SB10iサブウーハー1台のシステムは、視覚的な邪魔をすることなく、映像鑑賞パーティーやスポーツのライブ放送に迫力ある音響を実現します。
ダンスフロア
ハイテンションなエンターテインメント空間には、白いL-Acoustics X8iスピーカー4台と後壁に設置されたL-Acoustics SB10iサブウーハー2台を採用し、クラブレベルのダイナミックで高品質なサウンドを提供します。X8iは、空間がパーティー会場として使用される際に必要となるパワーと音響的明瞭度を確保できる点で選定されました。
設計プロセスの全体を通して、Lighthouse社は将来の拡張性も考慮に入れました。もしオーナーが後日さらなるアップグレードを希望しても、サブウーハーの追加やアンプ構成の大型化が容易に行えるよう、インフラが整えられています。

ダンスフロアエリアは、X8iが設置されました。
邸宅という「現実の場」で示す、真のラグジュアリー
今回の導入は、プライベート空間とショールームという二つの役割をすでに見事に果たしています。 「アンプの柔軟性のおかげで、タイトなサウンドを実現できました。また、キャリブレーションの精度も素晴らしいものです」とシャファー氏は語ります。「製品そのものはもちろんですが、計画から調整段階に至るまでのL-Acousticsチームによるサポートも非常に手厚いものでした。そのおかげで、すべてのスピーカーをその空間に合わせて完璧にチューニングすることができたのです。」
現在、この邸宅はショールームとして、将来の顧客や建築家、インテリアデザイナーを迎え入れています。そこでは、Lighthouse社とL-Acousticsが「実際の住宅環境」において何を提供できるのかを体験することができます。適切に設計されたエンターテインメント空間が、フィットネスから映画鑑賞、ダンスパーティーまで、家族のあらゆる趣味を一つのまとまりある空間で楽しめることを実感できます。
「お客様に、このシステムで何を実現できるかを直接ご覧いただけることを大変嬉しく思います。」とシェーファー氏は締めくくります。「実際のラグジュアリー住宅環境でL-Acousticsを体験することに勝るものはありません。」

ジムエリアには、2台のX6iが設置されました。

4台のLA2Xiが全体をドライブします。

各エリアを個別にコントロールできます



























