2018年10月
ヒューストンに本社を置くサウンドカンパニー、LD Systemsはシカゴのフェスティバルで最も大きいステージのサービスを依頼されました

Lollapaloozaは、1990年代初頭にツアー型フェスティバルから始まり、2005年のシカゴでの復活で、世界的な週末開催型フェスティバルに生まれ変わりました。ロラパルーザは、毎年8月の4日間に、シカゴのすばらしいロケーションを持つ大規模な公園、グラント・パークで開催され、40万人以上のファンと、8ステージで演奏する約180人のアーティストを集めています。今年はロラパルーザの2つのメインステージ(Grant ParkとBud Light)を訪れたファン達は、L-Acoustics K1/K2のスピーカー・システムで、大好きな曲をこれまで以上に楽しむことができました。

Arctic Monkeys、Bruno Mars、The Weeknd、Jack White、Portugal. The Man、The National、Catfish and the Bottlemen、Vampire Weekend、ODESZA・・・等、多くのアーティストが使用する L-Acousticsシステムは、ヒューストンに本社を置く、巨大なプロダクションとの関係が深いL-AcousticsプロバイダLD Systemsによって提供されました。また、毎年3月の3週間、カントリーとポップミュージックのトップアーティストにK1/K2を基本としたSRシステムを提供するほか、毎年行われているオースティン・シティ・リミット(ACL)フェスティバルの2つのメイン・ステージのプロダクション・プロバイダーを務めています。

Live Nationとペアを組んだオースティンに本社を置くC3 Presentsは、ACLとロラパルーザの両方のプロモーターです。ACLでのいままでの実績に加えて、2013年以来LD Systemsはすでにロラパルーザで他の小さなステージにも音響と照明機材を提供しています。LD Systemsのプロダクション・サービス・ディレクター、Robert Ausmus氏は、シカゴのフェスティバルの2つのメイン・ステージにさらに大きなシステムを提供することを楽しみにしていました。

「私はラージ・フォーマットK1ラインソースアレイの大ファンですよ。」と、Ausmus氏は言います。「それは高出力でパワフルなスローを持っているだけでなく、非常に明確なシステムです。今年のロラパルーザで、その素晴らしさを再認識させてくれました。約150mの離れたところで、こんなに豊かで存在感のあるサウンドを実感できることは本当に素晴らしいことです。私の知る限りで、K1はそれができる唯一のPAです。」

今年は2つのステージで、その名のとおりとびきり（Lollapalooza)なオーディオ・セットが使用されました。グラントパークステージのためにデザインされたシステムは、4台のK2と14台のK1、6台のK1-SBからなるLRのメインハングで構成され、8台のK1-SBがそれぞれのメインハングの真後ろにフライングされました。サイドハングは8台のK1の下に4台のK2をフライングする構成がされていました。合計36台のサブがセットされ、24台のKS28と4台のSB28がアーク・サブ構成で並んでいました。フロントフィルとして、2台のKaraの8つのスタックがステージの端にセットされ、それぞれ6台のK1を使用した3つのアレイの2つ列は、ディレイとしてフィールドの後方をカバーしました。

LD Systemsのサウンド・エンジニアRafael RosalesにセットされたBud Lite Stageのシステムは、4台のK2、14台のK1、4台のK1-SBによるメインハングと、各アレイの後ろにフライングされた8台のK1-SBで構成されました。サイドハングで各側に8台のK2があり、合計32台のSB28サブウーファーがアーク・サブ構成でセットされました。8台のKaraのフロントフィルもステージの端にセットされ、それぞれ6台のK2を使用した3つのアレイがディレイを提供しました。

システムは、LA-RAKツアーリングラックに収納されたLA8アンプリファイド・コントローラによってドライブされ、KS28サブはLA-RAK IIに収納されたLA12Xアンプリファイド・コントローラによってドライブされました。また、12台のセルフパワード108PコアキシャルスピーカーがFOHでニアフィールド・モニターとして使用され、2つのステージではVIPエリアのフィルとして使用されました。

ロラパルーザの騒音問題についてLD Systemsのチームは、L-Acousticsのスピーカーの持つ指向性と予測可能な点を高く評価しました。「Soundvisionの予測が恐ろしいほどに正確です。」と、Ausmus氏は述べています。「特に、L-Acousticsシステムが提供する、柔軟性のあるさまざまなカーディオイド・セットアップなどの優れたシステムデザインツールを使って、普段問題となる低域をできる限りフェスティバルのエリア内に保つように努めました。そして、L-Acousticsスピーカーには、ターゲットにした方向にしか出力しない特徴があり(それをSoundvisionで確認することができる)、フェスティバルのエリア外への影響をあまり心配することはありません。」

もう一つの利点は、K1/K2のライダー適応性です。「あらかじめ、訪れるアーティストにシステムのイメージとして、オーディオの概要を送りましたが、不満は一切ありませんでした。」と指摘します。「それは、L-Acousticsマジックです。他にたくさんのいいものがありますが、さすがにK1とK2を拒絶する人は一人もいないのです。彼らは絶対に良いパフォーマンスになることが分かっています。過去に他のPAシステムを使用したことがありますが、アーティストから抵抗されました。しかし、このシステムだと、抵抗が一切ありません。」

「システム全体の動作に非常に感銘を受けました。」と、Grant Park Stageのシステムデザイン・エンジニアおよびFOHシステム・エンジニアを務めたLD SystemsのJulian Gatesは加えて述べています。「ステージから最も離れた場所でも、2つのK1ディレイを使用して、望んだLFコンターとバンドワイズで必要なSPLをを得られましたが、まだヘッドルームに余裕にありました。同様に、フィールド全体で±3dB(Aカーブ)の偏差に収めることができました。システム全体はずっと一貫性を保っていました。私はL-Acousticsで得られた結果にとても満足しています。」

ロラパルーザの詳細については、こちらをご覧下さい。
LD Systemsの詳細については、こちらをご覧下さい。