2024年4月
シンガポール国立大学(NUS)ケント・リッジ・キャンパスにある大学文化センター(UCC)は、シンガポールの著名なパフォーマンス会場になっています。目玉になる1,700人収容できるホー・ビー・オーディトリアムは、一階席に加え2層のバルコニーを持つ馬蹄形の観客席を特徴としています。

UCCは、交響楽団の演奏、ミュージカル、 大学イベント、卒業式、就活など、幅広い活動や催しに対応しています。NUS管理部門である 同大学University Infrastructure Clusterは、L-Acoustics公認プロバイダー・ディストリビューターであるConcept Systems Technologiesに、劇場のオーディオ・システムのアップグレードを依頼しました。

L-Acoustics APAC アプリケーション・エンジニアのチョン・ワ・キュー(Chung Wah Khiew)はL-Acoustics Soundvision 3Dモデリングソフトウェアを用いてL-ISA構成を設計しConcept Systemsをサポートしました。シーンシステムは、5台のA15i Focusと1台のA15i Wideによる5つのハングと、中央に8台のKS21iによるセンターハングで構成されています。7台のX8コアキシャルスピーカーはフロントフィルを提供し、9台の5XTコアキシャルと2台のSyvaコリニア・ラインソース・スピーカーはデッキフィルとして機能します。14台の5XTが2階席と3階席のバルコニーに対応します。システムは、10台のLA4X、4台のLA2Xiと1台のLA7.16iアンプリファイド・コントローラーにてドライブされます。L-ISA Processor IIで制御され、1台のP1プロセッサと1台のLS10スイッチが、信頼性の高いMilan-AVB信号分配を提供します。

シンガポール国立大学文化センターの技術チームはL-Acoustics APACアプリケーション・エンジニアによるL-ISAテクノロジーとライブ・ミキシングのトレーニングを受けました。これらのトレーニングセッションによって、チームはL-ISAの能力を最大限に活用するために必要不可欠なスキルと知識を身につけることができました。

シンガポール国立大学文化センターのホー・ビー・オーディトリアムのL-ISAシステム導入は2024年1月に完了し、観客に臨場感あふれるオーディオ体験を提供するこの最先端の音響技術を備えたシンガポール初の会場となりました。