2020年7月
レゲエバンド「L.A.B.」は スパークアリーナのスタンドアウトなショーでソールドアウト。

ニュージーランド で最もライブミュージックイベントへの復帰が待ち望まれた、チャートトップのバンドの「L.A.B.」が、オークランドのスパークアリーナで6,000人のファンを前にソールドアウトのショーを行いました。需要が高く、当初予定されていた会場から移動した公演は、ロックダウン後初の大規模なコンサートとなりました。College Hill ProductionsはL-Acoustics K1システムを供給し、熱狂的なオーディエンスを楽しませるパフォーマンスを提供したバンドのサウンドにエネルギーをもたらしました。

L.A.B.のレーベルとマネジメントの Loop Mediaは、オーディオに関して College Hill Productionsの長年のクライアントです。Loop Mediaはマイケル・タッカー(Michael Tucker)氏が代表を務め、ダン・クリスト(Dan Clist)とスコット・ティンデール(Scott Tindale)氏がサポートしています。新型コロナウィルス拡散によるロックダウンの解除後、世界初のアリーナコンサートにサウンドシステムを依頼されたとき、College Hill のチームはプロジェクトに参加することに興奮しました。

「このショーは元々、年末に小規模のクラブで行われるショーとして予定されていました。新型コロナウィルスがニュージーランドを襲ったときは、業界がいつ回復するのか分かりませんでした。」とCollege Hill のオーディオプロダクションマネージャー、ジェームズ・トンプソン(James Thompson)氏は語ります。「マイケルからコンサートをスパークアリーナに移し、ロックダウン後初のアリーナコンサートにしたいと聞いたとき、私たちは計画書を入手し、大規模なイベントに関するすべての許可が下りるまで待ちました。

バックグランドでは、トンプソン氏とホームオフィスのFOHシステムデザインおよびシステムエンジニアのジョニー・カール(Johnny Keirle)氏、シニアシステムエンジニア/オーディオクルーのチーフケヴィン・ベネット(Kevin Bennett)氏、モニターシステムエンジニアのデヴィッド・オブライエン(David O’Brien)氏、PAリガー/パッチテックのトレーシー・ドーン(Tracey Dorn)氏、ブルック・パターソン(Brooke Paterson)氏で構成されるチームが、見積もり、計画、ロジスティクスを策定していました。制限が解除された後、バンドと密接に連携して、ニーズに応える適切な機材を選択し、約1か月ですべてをまとめました。

College Hillは、フラッグシップのKシリーズシステムから、小さな同軸エンクロージャーまで、あらゆる製品を所有しており、トンプソン氏にとって、コンサートでL-Acousticsを使用することは当たり前のことでした。

「L-Acousticsを選択したのは、このシリーズの製品が遠距離でも優れたカバレッジを提供し、優れた垂直と水平パターンコントロールを備えているからです。」と彼は説明します。「Kシリーズは、広いスペースに均一で、観客のみに集中したカバレッジを提供することができ、反射の多いエリアを避けることができます。

L-Acoustics Soundvision 3Dモデリングソフトウェアを使用して、キャビネット数と構成オプションを検討するためにプリデザインを行い、その後、現場でFIRフィルタとAir Compensationのスタートポイントと、ボックス間の角度のより詳細な予測を行いました。SPLマッピングとプローブを使用して、カール氏はPAが乾燥した観客のいない会場でどのように反応するか、そしてショーの最中に大気条件の変化によって問題となる場所を事前に予測することができました。Soundvisionで、サブアレイのデザインを視覚的に確認できるようになり、システムのアライメントと最適化を行う際、注目すべき部分を事前に確認することができました。

メインシステムの様子

最終的な構成は、8台のK1、4台のK2、4台のK1-SBサブウーハーの L-Rハングで構成されています。サイドフィル用に8台のK2が設置され、12台のdV-DOSCと6台のARCSをフィルで追加、24台のSB28サブウーハーがグラウンドスタックれました。

「フライングシステムは、アレイ内の低域エネルギーのスローと指向性を高めるためにK1-SBを拡張したシステムで構成されました。スピーカー構成は、SPLとトーン・バランスにおいてカバレッジの一貫性を最大化するために設計されました。90º(非対称)の8台のK2のサイドハングは、メインハングのカバレッジエリアの外側にある座席のほんの一部をカバーするために必要でした。」とカール氏は述べます。

L.A.B. のFOHエンジニア、リッチー・アレン(Ritchie Allen)氏、およびモニターエンジニアのチャーリー・ブロンソン(Charlie Bronson)氏は、College Hill Productionsがショーをケアしてくれると聞いて安心しました。「彼らは、PAセットアップの品質を高く評価し、世界最高のオーディオシステムであるというL-Acousticsの評判に間違いなく応えた私たちに言いました。」とトンプソン氏は述べています。

オーディエンスからの反応も同様に熱狂的でした。「観客はPAを通してバンドのエネルギーを本当に感じることができ、素晴らしい結果でした。何人かから、素晴らしいサウンドのコンサートに久しぶりに戻れて良かった、と言われました。」とトンプソン氏は続けます。「本当に素晴らしいやつです!」とタッカー氏は付け加えます。「サウンドは、私たちがスパークアリーナで聞いた中で最高の、明確で鮮明で制御されたサウンドでした。」

College Hill チームは、数日後にニュージーランド、ハミルトンで行われソールドアウトとなったコンサートで、L.A.B.のオークランドショーのサポートをフォローアップしました。

「仕事に復帰できたことは、私たち全員にとって最高の気分でした。」とトンプソン氏は締めくくります。「この新しい日常に慣れていく一方で、業界の不確実性にまだ取り組んでいる世界中の友人や家族がいることを感じています。皆さん、頑張って、一緒にこの時期を乗り越えましょう!」