L-Acoustics、『ジャナ・ナヤガン』オーディオローンチで8万5,000人のファンへ極上のサウンドを提供
2026年3月 2026年6月公開予定の映画『ジャナ・ナヤガン』のオーディオローンチ・コンサートは、クアラルンプールのブキット・ジャリル国立競技場で開催され、インド国外で行われたタミル映画のオーディオローンチとして史上初めて85,000人の観客を動員し、マレーシア記録大全にも登録される歴史的イベントとなりました。満員の会場では、映画音楽作曲家アニルード・ラヴィチャンダーが映画の楽曲を披露し、タミル映画界のスターであるヴィジャイ主演の新作映画を祝う観客で、東南アジア最大の多目的スタジアムが埋め尽くされました。
L-Acoustics公認プロバイダーであるDigital Aid(D8 Projects)は、主催者Malik Streamsのために音響システムを提供しました。85,000人もの観客への最適なカバレッジを実現しつつ、精巧なLEDビジュアルと完璧に連携させるという独自の課題に直面し、熱狂的なファンの大歓声を貫く力量と、ボーカルの明瞭さ、強力な低域をスタジアム全域で維持することが求められました。
実績あるKシリーズがスタジアム規模の課題に挑む
D8 Projectsは2022年以来、Malik Streamsの信頼されるオーディオパートナーとして、すべてのイベントで音響ソリューションを提供してきました。今回の『ジャナ・ナヤガン』では、均一なカバレッジ、明瞭なミッドレンジのボーカル、そしてインパクトのある低域が求められました。また、85,000人のファンが好きなアーティストや俳優の登場と同時に歓声を上げる環境でも、音が埋もれてしまってはならないため、観客の大歓声を突き抜ける高いSPLも求められました。
Kシリーズのセットアップでは、メインステージから映画出演者用のVIP席へ伸びるランウェイを、前列の観客が取り囲むような配置が採用されました。フルサイズのサッカー場と3層のスタジアム席が複雑なカバレッジ要求を生み出しました。

サウンドとビジュアルが共演するステージ
映画のオーディオローンチでは、視覚的な演出は極めて重要です。今回の主な課題は、PAシステムとLEDの配置を、双方の要素を損なうことなく統合することでした。また、満員のスタジアムという状況も、視界の確保という課題をもたらしました。ブキット・ジャリル国立競技場でのコンサートは通常、縦方向または横方向のレイアウトで構成されます。今回は縦方向のレイアウトが採用されたため、ステージ前方から後方の観客席まで十分なカバレッジを提供するために、堅牢なディレイシステムが不可欠だった。
L-Acoustics Soundvision 3Dモデリングソフトウェアは、設計と計画の段階で極めて重要な役割を果たし、L-Acousticsのアプリケーションエンジニアであるキムファイ・ヘップ(Kim-Fai Hep)が追加のサポートを提供しました。ビジュアルチームとの緊密な連携により、D8 Projectsは、視界を妨げることなく最適なPAシステム配置を実現しました。この成果は、世界最高水準のオーディオとビデオ制作が、互いに妥協することなく共存し得ることを実証しています。

スタジアム全域をカバーするシステム構成
メインシステムとして16台のK1の下に6台のK2による左右アレイと、その背後に12台のK1-SBサブウーハーがフライングされました。アウトフィルは12台のK1と4台のK2を使用しました。フロントフィルは16台のKara IIを2台ずつグループ化し、4台のKS28サブウーハーによる14クラスターの上に配置されました。ダンサー用のサイドフィルにはKara IIとSB28サブウーハーが使用され、ステージ上のミュージシャンにはX15 HiQモニターが明瞭なフィードバックを提供しました。
ディレイシステムは左右に6台のK2、さらに2台のL2と1台のL2Dが追加アウトフィルとして配置されました。全システムは70台のLA12Xと6台のLA7.16アンプリファイド・コントローラーで駆動され、信号処理はMilan-AVBネットワークを使用するL-Acoustics P1プロセッサーで行われました。
「Milan-AVBで構築したネットワークは、すべてのエンドポイント間でローレイテンシーかつ信頼性の高いオーディオ伝送を提供しました。」と、D8 Projectsのシステムエンジニアであるブライアン・チア(Bryan Chia)氏は語ります。「L-Acousticsのエレクトロニクスはこれをネイティブでサポートしており、シームレスな統合と信頼性の高いシステム・モニタリングが可能でした。また、万が一のネットワーク障害に備えて、アナログによるフォールバックも実装されて、音響出力の維持を確保しました。」
圧倒的なインパクトとボーカルの明瞭さ
出演者、演奏者、FOHやモニターエンジニア、主催者などからのフィードバックは、一貫して高評価でした。
「出演者は、メインPAの音量に影響されることなく、ステージ全体で明瞭で一貫したモニタリングが得られたと話していました」と、D8 Projects CEOのヘンリー・ハリ・ラム・マリアパン(Henry Hari Ram Mariapan)氏は述べました。システムは迫力ある低域とボーカルおよびバックミュージックの澄んだ音質を提供し、85,000人の観客の熱狂に完璧に応えるパフォーマンスを実現しました。
「間違いなく、Kシリーズはこの歴史的かつ記録的なイベントにおいて、非常に大規模で厳しい要求にも揺るぎない信頼性を発揮しました」とマリアパン氏は締めくくりました。



























