12XTi(パッシブ)は、L-Acoustics同軸スピーカーの中ではミドルサイズのモデルで、固定設備での使用を重用視したモデルです。再生周波数帯は55Hz～20kHzですが、SB18iサブウ－ファーを加えると32Hzまでレスポンスを広げることができます。

12XTiのバスレフ型エンクロージャーには、3インチのダイアフラムコンプレッションドライバが12インチ低域トランスデューサーに同軸配列されています。内部のパッシブ・クロスオーバー・ネットワークが、内蔵のフェイズ補正機能とともにメーカー独自の3次フィルターを用います。トランスデューサーの保護は、アンプリファイド・コントローラーに含まれるドライブパラメーターによって決まります。

トランスデューサーを同軸構成にすることで、周波数帯全域で音響的な干渉をまったく発生させることなく、90°に軸対称の指向性で出力し、かつ自然な音色を得られます。

くさび型にデザインされた流線型のキャビネットと、リギングとカラーのオプションは、使用するシチュエーションに応じ、正確な設置とカラーオプションが必要となる固定設備でのアプリケーションに適しています。
高品質のバルト海沿岸地域産のバーチ材を使用したキャビネットには、Omnimount120.0シリーズ用にM8サイズのネジ穴が4つ備わっています。また、オプションのポールマウントソケットEMBi、または、ETR12XTiブラケットを取り付ければフライングも可能です。

L-ACOUSTICSアンプリファイド・コントローラーで次の中からモードを選んで12XTiをコントロールします。:
・フルレンジモード…単体フルレンジで12XTiを使用する場合のモード ([12XTP_FR]、[12XTP_FI]、[12XTP_MO]プリセット)
・ハイパスモード…SB18iサブウーファーを加える場合の100Hzのハイパスフィルターを備えたモード (上記のプリセットに“_100”の拡張を加えたもの)
・ハイブリッドモード…SB18iサブウーファーを備えたハイブリッド構成のモード([12XTP_SB18]プリセット)

FOHに適するプリセットは［FR］、分散型には［FI］、ステージモニタースピーカーには［MO］と、各モードで使い分けて使用するのがお勧めです。12XTiのパフォーマンスは、選択したプリセットと物理的なシステム構成に依存します。

●タイプ：
　パッシブ 2 Way
●アンプリファイドコントローラー：
　LA4X、LA8jp
●周波数特性(-10dB)：
　55Hz – 20kHz ([12XTP_FI]プリセット)
●最大音圧レベル：
　133 dB ([12XTP_FI]プリセット)
●指向性(-6db)：
　90°軸対称
●トランスデューサー：
　LF 1 x 12″ バスレフ
　HF 1 x 3″ コンプレッション
●リギング：
　EMBiポールマウントソケット
　ETR12XTi Uブラケット
　ウエッジ角度：30/60°
●IP/UV 等級：
　IP：IP43、UV：6
●サイズ：
　W x H x D ： 410 x 540 x 389mm
●重量 ：
　28 kg