X8は視覚的なインパクトを最小限に抑えることが要求されるショートスローSRアプリケーションやライブモニタリング向けに設計された同軸システムです。バスレフタイプのキャビネットに1.5インチダイヤフラムのコンプレッションドライバーと8インチの低域トランスデューサーを同軸上に搭載し、高出力時のポートノイズや乱流を抑制し低域の効率を向上するL-Ventsラミナーベントポートを備えています。

再生周波数帯域は60 Hzから20 kHz。トランスデューサーの同軸配置とパーシャルホーンにより全周波数帯域にわたり2次ローブのない滑らかな音色を100°の軸対称で生み出します。

内部のパッシブクロスオーバーネットワークにはカスタムフィルターを採用。L-Acousticsのアンプリファイドコントローラーが備えるL-Driveのパラメーターがトランスデューサーの保護とリニアライゼーションを実現します。

バーチ積層合板とブナ積層合板の特性を組みあわせて作られたX8のキャビネット は、12 kgの重量と美しい形状により、あらゆる状況においてシステムへの統合を容易に します。キャビネットにはステージモニター用として35°の仰角を設けています。オプショ ンの白色またはRALカラープログラムにより建築家のいかなる要求にも対応できます。

X8は音響調整室やFOH位置で大型システムの音を正確に把握できる理想的なライブモニターです。小型フォーマットながら拡張された低域リソース、高音圧再生能力、L-Acoustics本来の音色、これらの特徴を持つX8は、同軸設計が生み出す最低聴取距離の排除や、優れた空間的な拡がりを持つワイドな円錐指向パターンも同時に備えています。スピーカーを目立たせずに高音圧での補助を要求されるアプリケーションでは、滑らかなキャビネット形状がサウンドデザイナーへのアドバンテージとなります。

X8は内蔵ソケットを用いてポールマウントできます。その他、自在な回転角設定と多様なセットアップオプションを備えた豊富なリギングアクセサリーにより、吊り、天井付け、壁付けなど様々な設置が素早く簡単に行えます。

¹-クレストファクター4のピンクノイズを用いて自遊空間1m地点におけるピークレベル （[ ]内に表記されたプリセットにて）
²-垂直方向に対して